昭和東宝特撮シリーズのレジェンド監督亡くなる


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangeinou/entertainment/f-et-tp0-220705-202207050000842

 昨日SNSを見ていると昭和の東宝特撮映画の特撮監督を務めた
中野昭慶監督が、敗血症のため86歳で亡くなったようだ。

 中野昭慶監督といえば円谷英二から始まり有川貞昌に続いて71
年のゴジラ対へドラから特技監督を務め、ゴジラシリーズだけで
なく日本沈没などのパニック作品や惑星大戦争などのSF作品に連
合艦隊ら戦争モノの特撮を手掛けている。

 TVでも流星人間ゾーンや西遊記の特技監督を務めており東宝系
特撮作品のクレジットを見ると必ず‘中野明慶’の名前を見かけてお
り、おなじみの監督だったわけで昭和のレジェンド監督がまた1人
いなくかったという事になる。

 中野特撮の特徴は莫大な火薬を使った爆破シーンで‘爆破の中野’
の異名を取っているし、特にメカゴジラの逆襲でメカゴジラが発
射するフィンガーミサイルでの都市破壊シーンには当初度肝を抜
かれた。

 中野氏が特撮監督になった70年代はゴジラシリーズが東宝チャ
ンピオンまつり版になった関係で円谷英二存命中とは比べものに
ならないぐらい予算を削られていた中で、先述したような爆破シ
ーンを派手にやるなど拘りを持っていたのかと思う。

 一方でゴジラ対ガイガンやゴジラ対メカゴジラでゴジラの流血
シーンを描いており、円谷英二存命中にはタブーだったゴジラの
流血シーンを使っている。

 とはいえ東宝チャンピオンまつりは子供向けなので、ゴジラを
ヒーロー然と描く必要がありピンチ感を出すために流血シーンを
不本意ながら入れたのだろう。

 87年の竹取物語を最後に引退したわけだからメカゴジラの逆襲
以来の復活した84ゴジラの特撮が最後のゴジラ映画になったわけ
だが、特に東京湾岸に並んだ戦車群をゴジラが熱線で焼き払うシ
ーンにはしびれたもので‘これぞ中野特撮’という感じだった。

 平成に入って中野氏から特撮監督を受け継いだ川北紘一氏の方
が先に亡くなっているのだから、長生きした方なのだろう。

 ご冥福をお祈りします。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2022-07-06 22:31:19
すみません。訂正を。

中野明慶→×

中野昭慶→〇

です。

中野氏って、特技監督としては意外と早く引退したんですね。87年だから52歳ですか。ウルトラシリーズを1回くらい監督してもらいたかったですが、それはできない相談でしたね。
 
 
 
ご指摘ありがとうございます (こーじ)
2022-07-07 22:09:24
>Bill McCreary様

 早速訂正しました、指摘していただきありがとうございます。

 東宝から円谷の特撮に行ったのは、有川貞昌あたりですから中野氏の円谷特撮作品も見てみたかったですね。
 まぁ西遊記は高野宏一や佐川和夫らと共に特撮担当してましたし。
 
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