デュナミスト達の‘その後’が垣間見える最終EP

　ウルトラマンネクサス最終EPで孤門が変身したウルトラマンノ
アが、ダークザギを倒した後の世界が描かれている。

　ここでウルトラマンとして戦ってきた姫矢准はカメラバッグを
抱えて歩いており千樹憐も自転車で颯爽と走っているなど元気な
姿を見せていたし、最終EPでダークザギこと石堀に撃たれ重傷を
負った平木詩織も戦列に復帰してビースト掃討に参加しているな
ど視聴者にとって嬉しい結末だった。

　どうしてもネクサスという作品は特に前半の姫矢編ではダーク
で陰鬱な雰囲気だったため、とてもじゃないが朝から見る作品で
はないと思われたし長年ウルトラを見ていた私ですら何度か途中
で見るのを止めようかと思ったりしたものだ。

　しかし後半の爽快さは前半の陰鬱な展開があったからこそとい
うのも事実で、ある意味視聴者も試練を乗り越えた末のカタルシ
スという事だろうか。

　それにしてもウルトラマンの光に選ばれたデュナミストは同化
して戦っているうちにダメージを貯め込む事になるわけで、実際
2人とも物語の終盤はダメージにより瀕死の状態に陥っていた形
だったが最終EPで2人とも元気な姿を見る事ができて妙に嬉しい
ものがあった。

　劇中では語られてなかったが姫矢はダークメフィストとの最終
決戦の後はストーンフリューゲルの中でダメージを癒していたの
ではないかという説があり、だからこそ憐編で憐がストーンフリ
ューゲルを召喚しなかったわけで妙に説得力がある。

　また憐はイズマエルとの戦いの後に救急車で搬送された先でプ
ロメテの子達が作ったラファエルの投与で命を取り留め、針巣の
遊園地で尾白高志と一緒に子供達を楽しませ瑞生が訪れてそれを
見守るという微笑ましい日常を送っているのかもしれない。

　ネクサスは孤門が主役ではあるものの、こういうウルトラマン
に変身していたデュナミスト達のその後まで最後にしっかり描い
てくれているのは嬉しいものがある。