ウルトラマンネクサスでは第2期ウルトラ以来の隊員同士&上層
部との対立がある。
つまりウルトラマンが味方と信じて疑わない孤門と両親を人間型
ビーストに惨殺されたトラウマからウルトラマンをビーストと思い
込んで敵視する凪との対立や、大を助けるために小を捨てるべきと
いうTLT上層部との対立が散見できる。
第2期ウルトラでは帰ってきたウルトラマンで郷秀樹がウルトラ
マンの能力を持ったゆえに怪獣の存在が分かるのに対し、他の隊員
達は持ってない事から起きる対立やMAT上層部との対立などが
有名だ。
ウルトラセブン後半から参加した橋本洋二プロデューサーは当初
から隊長の指令を盲信する防衛隊員の姿に疑問を呈し、自らがプロ
デュースした第2期ウルトラで上層部と現場&隊員同士の対立とい
う要素を入れたのだった。
戦争ドラマの名作と云われるコンバットでもサンダース軍曹とヘン
リー中尉との対立というのがドラマの見どころの1つになっていた
のだが、いかんせん第1期ウルトラに慣れていた視聴者は第2期
での上層部との対立に戸惑ったのも事実。
そこで平成に入ってティガなどでは あからさまな対立はなくな
っていたのだが、リアルに拘るネクサスでは隊員同士や上層部との
対立というのが復活した事になる。
そしてこの対立こそが特に姫矢編で、ネクサスの世界を緊迫感溢
れる展開になるのである。