怪しげなネーミングは苦肉の策

 スポーツマンガで よく登場するのが架空のチームと登場キャラ。 

 必ずモチーフにしたチームや実在のキャラがいるので‘コイツは ○○を
モデルにしているな’という感じで読んだりしている。 
 たとえば高校野球マンガのダイヤのAを見ていたらライバルチームとして
稲城実(早稲田実)、市大三(日大三)、黒士館(国士舘)、大阪桐生(大阪
桐蔭)、巨摩大藤巻(駒大苫小牧)などなど。 

  日本の場合は まだいいが、70年代後半に週刊少年マガジンにフット
ボール鷹というアメリカンフットボールマンガが連載されていた。
 これは日本人・夕日野 鷹がNFLでスーパースターになるのを目指して
渡米し、ライバル達と鎬を削りながら最後はNFLのエースQBになるという
作品で、
作者が巨人の星の川崎のぼるだったので作風はモロに巨人の星
モードだったのが どうしても目に付いていた。

 問題は当初はNFLのチームとして実在のチームが紹介されていたものの
鷹の所属するチームは万年最下位のシルバースターズだし、強豪チームで
レッドライオンズという架空のチームばかり。

 どうやら肖像権をはじめとしたNFLの協力を得られなかったのが原因だと
思われるが、考えてみると巨人の星などジャイアンツをはじめとした日本プロ
野球が協力していたからこそ実在のチームや人物を使えたのだろう。

 だからプロレスマンガのタイガーマスクにはジャイアント馬場やアントニオ
猪木に力道山のような日本人レスラーは問題なかったが、外人レスラーの
場合は、本名を出せないので苦肉の策として怪しげな仮名を使っていた
のを思い出す。

 カール・ゴッチ~カール・ゴッツ

 ブルーノ・サンマルチノ~サルチノ・サルマンチーニ

 グレート・ガマ~グレート・ズマ

 ルー・テーズ~ルー・ケーズ

 ボボ・ブラジル~ポポ・アフリカ

 聞いただけでオリジナルが分かるネーミングを考えるのは大変だった
だろうと今にして思うものだ。 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 2010夏の甲子... 2010夏の甲子... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。