2023選抜高校野球：第7日

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-230325-202303250000168

　出場36校が出揃う大会7日目は第3試合から3回戦に入るのだが、
注目カードは第2試合の東邦ー高松商戦。

　1回戦不戦勝だった高松商が初戦を突破した東海王者の東邦と対
戦するのだが地力以上に待たされた日程が高松商にどう影響するか
も注目だが、両行は46年前の77年夏に対戦し1年生エース＝バンビ
坂本が高松商打線を2点に抑え9－2で快勝している。

　第1試合は九州と北海道王者の対戦だが、コチラも1試合こなして
いる沖縄に対し待たされたクラーク国際への影響がどう出るのか。

　第3試合は大分商に打ち勝った作新学院と智弁和歌山に逆転勝ちし
た英明の対戦で、作新の速攻に対して英明がどこまで粘れるかとい
う展開になりそうだ。

　第1試合：クラーク国際 1ー3 沖縄尚学

　1回表に1アウトから2番&3番の連打と四球で1アウト満塁を3ゴロ
併殺で潰した沖縄は3回に9番がヒットで出塁すると2番が歩いて1ア
ウト1・2塁から3番の2ベースで2点を先行すると、6回にも1アウト
からヒットで出塁した6番を四球などで1・2塁から9番のタイムリー
で返して3－0とリードを広げる。

　6回まで毎回ヒットを放ちながら得点できなかったクラークは8回
に2番&3番の連打と4番のバントに5番が死球で1アウト満塁から、6
番の1ゴロの間に3塁ランナーが返り1点を返すが後続を断たれた。

　両校ともヒット数は8本づつだがクラークにしてみると2番と6番が
3本づつヒットを打ちながら、前後の打者がヒットを打ったのは得点
した8回のみというのが結果に表れておりランナーを置いて長打が出
た沖縄に対しギアが上がった東恩納を打てなかったクラークの違いか。

　第2試合：東邦 6－3 高松商

　1回に高松がヒットで出塁した1番をバントで送り2アウト後4番の
ヒットで2塁ランナーがホームで刺されたのに対し、東邦も2回に2
ベースで出塁した4番を送って1アウト3塁もスクイズを外され無得点。

　その裏に高松は内野安打で出塁した5番を内野ゴロで3塁に進め8番
のタイムリーで先制するが、4回に東邦は1アウトからヒットで出塁し
た2番が牽制悪送球&盗塁で3塁に行くと3番&4番がライン際に連続2
ベースを放ち逆転すると5回には1アウトから8番&9番の長短打6回は
5番のHRで4－1とリードを広げる。

　3回以降ヒットのランナーを出しながら得点できなかった高松だが
7回に四球とヒットにバントで1アウト2・3塁とし2アウト後に遊ゴロ
悪送球で2点返し1点差にするが、8回に東邦は2アウトから4番&5番の
長短打で追加点を挙げたのに対し高松は1アウト後2番のヒットと死球
に暴投を絡めて2アウト2・3塁から三遊間の打球をショートがファイン
プレーで刺し9回に8番&1番の長短打で6点目を挙げ突き放した。

　高松1－0で迎えた3回に1アウト1塁で牽制に差されたのに対して、
直後に東邦は1アウト1塁で牽制で誘いだしたにも拘わらず悪送球で3
塁に進まれた後3塁線の連続2ベースが出たし5回の追加点はベース直
撃のタイムリーが出るなど牽制アウトからツキが東邦に流れた感じだ。

　第3試合：作新学院 9ー8 英明

　1回に英明が四球で出塁した2番を4番の2ベースで返して先制すると
2回に作新も5番が歩いた後6番の1ゴロからの送球がランナーに当たり
1・3塁から9番の内野安打で追い付く。

　以後は両校ともランナーを出しながら勝ち越せなかった6回に英明
は1アウトから5番が歩くと6番以下の4連打で3点を勝ち越すも、作新
も7回に1アウト後ヒットの6番と四球の7番が9番&1番の連打で還り2
点返すと8回に3番&4番の連打と四球でノーアウト満塁から6番&7番
と9番のタイムリーで4点を挙げ逆転。

　ところが英名はその裏に7番が歩いて2アウト後1番のタイムリーで
1点返すと2番も内野安打で続き3番が3ランを放ち8－7と再逆転する
が、9回に作新は1アウト後4番が歩いて5番の2ランで逆転し英明もそ
の裏ヒットと四球で2アウト1・3塁と粘るが逃げ切った。

　英明がリードしては作新が追い付くという展開は8回に作新が一気
に4点取って逆転した時点で勝負ありという感じだったが、逆転3ラ
ンと逆転2ランの応酬には驚いた。

　こうなると6回に3点を勝ち越した場面で、なお1アウト1・3塁で
もう1点取れていればという事になるわけだが展開的には仕方ない。