電光超人グリッドマン14話・あやつられた時間には1話に登場
した結晶怪獣メカギラルスが再生強化されて登場し、時間を狂わせ
て人々を大混乱に陥らせる。
通常の再生怪獣はパワーアップして復活したはずなのに却って弱
体化しているケースが定番なのだが、メカギラルスの場合は全身の
結晶部分が機械化されているのでグリッドマンも苦戦しサンダーグ
リッドマンにならないと倒せない敵だった。
ここで問題なのはグリッドマンがアシストウェポンと合体してサ
ンダーグリッドマンになった時にはパワーアップする一方、機動性
という面では大きく劣ってしまう事。
グリッドマンの場合アシストウェポンと合体という形でサンダー
グリッドマンになるわけだが当時の円谷作品では平成ウルトラ最大
の特徴であるタイプチェンジというスタイルはなく、これが形は違
うものの円谷作品初のタイプチェンジのようなものだったといえる
だろう。
ちなみにタイプチェンジといえば昭和の末期から平成にかけてOA
された仮面ライダーブラックRXでボルティックシューターを使う
ロボライダーと、液体状になれるバイオライダーに変わる能力を持
っていたのを思い出すがコチラはパワーとスピードという概念はな
かったようだ。
それがグリッドマンがOAされた3年後に製作されたウルトラマ
ンティガでは力がある代わりにスピードで劣るパワータイプと、ス
ピードはある代わりに力が落ちるスカイタイプを使い分けるように
なったしティガの4年後に製作された仮面ライダークウガではマイ
ティフォームをベースに4つのフォームを使い分けていた。
サンダーグリッドマンはクウガでいえば重装甲のタイタンフォー
ムというイメージだろうが、それだけ藤堂武史のアイディアと ゆか
達のアイディアのせめぎ合いというのがグリッドマンの見どころに
なっているのだろう。