特殊装備の影が薄い怪奇大作戦

 ウルトラセブンの後番組として始まった怪奇大作戦は大人向けの
内容だったが、子供にも受けるように小道具などを使うシーンが見
られた。

 メカではSRIの特殊車両・トータス号は定員2名の小型のオープン
カーで13話で冷凍人間・岡崎を溶解した熱戦を発射するサンビーム
500を装着していたのが印象的だが、他にはヘリコプターなどが出て
来るものの標準装備なので殆ど目立たないしトータス号自体も22話
で給油するためガソリンスタンドで停車中にフーテンのアベックに
奪われただけでなく彼らが運転中に神経ガスを浴びて暴走し死亡事
故まで起こすオマケ付き。

 他には特殊防護服・SRIジャケットを着用して行動するが、これは
スーツの上から着用できる腰丈のジャケットで防毒・耐熱・防弾・
耐寒・防刃などの能力を持つ防衛チームの隊員服然とした優れもの
である。

 また発信機や小型撮影機にスペクトル破壊銃などが登場するものの
面白い事に、これらの装備や小道具が登場するのは前半のEPのみ。

 拳銃型の小型撮影機やスペクトル破壊銃は第1話で発信機や格闘用
のメジャー型グリップは2話、サンビーム500は13話で使われている
のだが全ては1話限りというのが特徴だ。

 SRIジャケットも徐々に使用頻度は減っているしトータス号に至っ
ては22話を最後に登場しなくなったわけで、こういうのを見ていると
ストーリーの内容が特殊装備が活躍するようなEPがなくなっていると
いう事だろう。

 子供は装備やメカなどを楽しみにしているのだが大人になるとドラ
マのクォリティの高さが重要になって来るので、特殊車両や装備がな
くても気にならない。

 つまり特殊装備などで子供を釣ろうとしてないところが円谷プロの
野心作たるゆえんだろうが、どちらかといえば特殊装備が活躍する
EPを得意とする金城哲夫の影が薄いのもそういった事情があるので
はないかと思ってしまう。

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