ホークス開幕10試合を8勝2敗でクリア

　3月22日のWBC優勝を受け31日に開幕した今年のプロ野球で
地元のホークスは、昨日で最初の10試合を8勝2敗の好成績で終
えた。

　今シーズンのホークスは大型補強をしたものの先発投手陣の
大黒柱である千賀滉大がMLBに移籍し、WBCに近藤健介と牧原
大成に周東右京が参加した事からプレシーズンゲームは7勝10
敗と負け越して全体9位でシーズン開幕に不安を残して臨んで
いたわけだから10試合を8勝2敗は上出来だろう。

　何せ負けたのが山本由伸と高橋光成を打てずに負けただけで、
昨年大きく負け越した2カード目の京セラドームでのバファロー
ズ戦での勝ち越しが何より大きい。

　大関友久・藤井皓哉・東浜巨・石川柊太・和田毅らの先発陣
が開幕から全て勝ち星を挙げているし、新加入のクローザーの
ロベルト・オスナを中心にリバン・モイネロや又吉克樹に松本
裕樹らを中心にしたブルペン陣も ほぼ盤石な感じ。

　課題だった打線のつながりもWBC組の周東・近藤の1・2番に
3番・柳田悠岐、4番の栗原凌矢が絶好調で、5番は牧原ときて
いるので凄くいいし特に2番の近藤がキーマンになって活躍し
ているのが大きい。

　考えてみれば1番から5番まで全て左という極左打線だが、
左投手を苦にしないので頼もしい。

　とはいえシーズンは始まったばかりでホークスの宿命である
ケガ人続出という可能性もあるし、安定度抜群のブルペンがい
つ不調に陥るかもしれない。

　ただし昨シーズンの夏場を中心に主力選手がケガやコロナ禍
で次々に離脱していく中、優勝したバファローズと相星になっ
たのは筑後ホークスと揶揄されたファーム上がりのメンバーが
穴を埋めたのが大きいわけで層の厚さで乗り切れるのではない
かと期待するものである。