大忠臣蔵 終わる

 昨年の10月下旬から11月上旬に三船敏郎主演の‘大忠臣蔵・
全話収録DVD集発売’という新聞広告が載っていた。
 忠臣蔵は昔から映画や長時間ドラマで見ていたが、1年を通して
OAされたのはNHKの大河ドラマぐらいしか知らなかった。
 調べてみると大忠臣蔵は、71年に現在のTV朝日系で1年間OA
された民放大河ドラマらしい。
 その大忠臣蔵の再放送が、平日11:35からTV東京系の時代劇
アワーでOAされるらしい。
 DVD発売の広告を見ていたので興味が沸き、お客さんがいない
時に限って見ていた。 特に1月に入ってOAされている時間帯が、
意外にヒマだったので幸か不幸か見るチャンスが多かったのだ。

  主演の三船敏郎を筆頭にオールスターキャスト。
 1年かけてOAされるため、最近のドラマにはない重厚で迫力の
ある内容に圧倒された。
 ヒーロー好きの私にとって小林昭二(ウルトラマン&仮面ライダー)、
中山仁(ウルトラマン80)、和崎俊哉(ミラーマン)、睦五郎(ファイヤー
マン)、天田俊明(ジャンボーグA)、原保美(怪奇大作戦)という6人もの
隊長経験者が出演。
 また志村喬、有島一郎、神田隆、中村伸郎、堺左千夫、北原義郎、
土屋嘉男、石橋雅史、工藤堅太郎に中丸忠雄、平田昭彦ら特撮系の
バイブレイヤー達も多数出演。
 特に平田昭彦は、堀部安兵衛らの剣の師匠・堀内源太左衛門を演じ
討ち入り前の安兵衛と磯貝に、野太刀造りなる新兵器を与え使い方を
実演してみせる。
 このシーンなどは特撮作品で新兵器を開発する科学者を演じる事が
多かった平田昭彦のキャラそのもの。
 しかも陰ながら浪士達の助勢を買って出て、柳生一派の指揮官を
倒すなどオイシイ役どころで私的には大いに嬉しかった。

  さらに素晴らしかったのが、マイティジャックの富田勲が担当した音楽。
 勇壮で重厚な劇伴はドラマに見事にマッチしており、OPに使われたコー
ラスは いつまでも耳に残った。
 当初は‘見られれば見る'程度だったが、最後の3話は録画してじっくり
見る事になった。

 子供の頃は‘何で切腹しなくては、いけないのか!’と思っていたが、
考えてみれば浪士達は‘二君に仕えず’という大義に縛られるため、
切腹による名誉の死こそが内蔵助以下・浪士達の本懐だったというのが
よく分かった。

  ドラマ不振というが‘1年かけてじっくり作るドラマが民放で製作されなく
なったのが原因ではないか’と、これを見て思う次第である。

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