バルゴンが熔解した水など飲めるのか・・・・・

 東日本大震災による影響で放射性ヨウ素が浄水場から検出され乳児の飲用を
控えるように指示があったため、都内でミネラルウォーターのペットボトルが品薄
になるというニュースがマスコミを賑わした。

 浄水場が汚染されると飲み水に困るというのは当然なのだが放射能汚染では
ないが、人類が自ら水源を汚染させるような事をやった作品がガメラ対バルゴン
である。

 バルゴンはニューギニアのジャングル内の‘虹の谷’で発見された卵をオパー
ルと間違えて持ち帰った人間が水虫にかかったため帰りの船内で赤外線を
当てていた時に その影響で孵化してしまう。

 舌の先から発射する冷凍液はガメラすら凍りつかせるぐらい強力なのだが
大量の真水を浴びると皮膚が溶けるという弱点があるので人類はバルゴンを
真水の湖に沈める作戦を立てる。
 神戸から大阪に侵攻したバルゴンを沈められる最寄の淡水湖が琵琶湖だった
という事でバルゴンを琵琶湖に どうやって沈めるかという人類側の話で進み
最後は氷の融けたガメラが飛来しバルゴンを琵琶湖に沈め作中では‘めでたし、
めでたし’という事になるのだが問題は この後だ。
 
 実際に琵琶湖は近畿地方の水源で ここから水を採取しているらしい。
 となればバルゴンが溶解した琵琶湖の水は少なくとも飲料水としては取水でき
ずに近畿地区は大変な事になるのではないだろうか。
 
 これが海で熔解したのなら時間が経てば希釈されるだろうが琵琶湖のような
湖はたとえ希釈されても相当な時間がかかるので、かなりの間 近畿地区は飲み
水などで取水できなくなるのは確実だ。

 神戸のポートタワーを破壊され大阪城は凍結させられるなど甚大な被害を受け
た阪神地区にとって諸悪の根源であるバルゴンは退治されたものの、飲料水にも
事欠くようになってしまうとは前門の虎・後門の狼状態になってしまうだろう。

 万博以前に作られた特撮作品ではキングコング対ゴジラのように渓流にガソリン
を流して点火してゴジラを落とし穴に誘導する作戦が立てられたし、ガメラでもZ
プランのロケットがある伊豆大島に誘導するために火を好むという習性を利用し
大島までの海面にガソリンを流して火をつけるという作戦があった。
 
 ともに 凄まじい環境破壊となっているが、バルゴンを琵琶湖に沈める作戦に比べ
ると後の事を考えれば まだマシなのかもしれない。 

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コメント
 
 
 
だから怪獣映画って (柴田真紀)
2011-03-31 15:34:11
 物心ついた頃から、「放射能」「ストロンチウム」「コバルト60」なんて普通に耳にしているので、今回なんでヒステリックな騒動になっているのか……!?
 と思ってしまいます。(しかし、『地球防衛軍』のミステリアン統領の台詞は、全面カットでしょうね)
 今回の震災で、しばらく特撮怪獣映画が封印されてしまいそうな予感が……。
 
 
 
それが怖いです (こーじ)
2011-03-31 23:52:04
>柴田真紀様
 都市破壊シーンがある洋画が公開を見合わせたなどというロクでもないニュースもありましたね。

 こういうのが最も怖いですし、いい迷惑ですよね。
 
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