サッカー日本代表アジアでのジンクス

 先日サッカーアジア杯92広島大会でハンス・オフト監督率いる
日本代表がサウジアラビアに高木琢也の決勝ゴールで1-0で勝ち
初優勝を飾った記事を挙げたが、この時の準決勝の相手は中国で
先制されたのを逆転し一旦追い付かれる1人退場者を出した状態
の中で中山雅史が決勝ゴールを決め3-2で勝って決勝に進出して
いた。

 アジア杯での準決勝・中国&決勝・サウジアラビアという対戦
順は8年後の00レバノン大会でもフィリップ・トゥルシエ監督が
率いた時に準決勝で中国に3-2で勝つと、決勝ではサウジ相手に
望月重良のゴールで挙げた1点を守り切り2度目の優勝を果たして
いる。

 この中国戦は8年前とは逆で先制したのを逆転されるも、追い
付いて勝ち越しての3-2勝ちで準決勝・中国~決勝・サウジと
いうのは日本にとって縁起がいい対戦順のようだ。

 逆は韓国~イラクの対戦順。

 有名なのはドーハの悲劇で有名な93アメリカW杯アジア最終予選
で、6ヵ国がカタールに集まって行ったリーグ戦。

 1勝1分1敗で迎えた4戦目の韓国戦は三浦カズのゴールで1-0で勝
ち、勝てばW杯初出場となる最終戦の相手がイラク。

 三浦カズのゴールで先制するも追い付かれ中山雅史が決めて迎え
たロスタイムに再び追いつかれて引き分けに持ち込まれ、W杯出場
ならなかったわけだが実は11年前の82ニューデリーアジア大会でも
同じ対戦順があった。

 予選リーグでイラン・南イエメンに連勝した日本はイランに敗れ
た韓国相手に先制を許すも追い付いて、最後は岡田武史のゴールが
決勝点となり予選リーグを1位通過。

 迎えた準々決勝の相手がイラクで‘日本以外で韓国に勝っただけで
なく1位通過しているから’という理由で日本有利という論調の中、
先制ゴールと思われたのがオフサイドで取り消され延長で0-1で敗
れた。

 当時は韓国に勝てない時代だったので‘韓国に勝ったから’という
論調があったものの、考えてみればイラクはこの大会優勝している
だけでなく84ロス五輪と86メキシコW杯に出場している強豪だった
のだ。

 ちなみに97アジア最終予選では韓国戦の後に対戦したのはカザフ
スタンだったが、カザフスタンは1次予選でイラクに勝って番狂わ
せで最終予選に出場していた。

 にも拘わらずホームで韓国に逆転負けした直後にアウェーでカザ
フスタン相手にロスタイムで追い付かれて引き分け、加茂周監督が
更迭となっているのを考えると むしろ韓国を必要以上に意識して
戦った直後という見方もあると思える。

 むしろ今は以前ほど韓国に対する苦手意識もないだろうし、実際
11カタール大会では準決勝で韓国にPK勝ちした後にオーストラリア
に延長戦の末に1-0で勝って優勝しているのを考えると‘韓国戦の後
に…’というジンクスはなさそうだ。

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