怪獣殿下 と ウルトラ警備隊西へ

ウルトラマンの‘怪獣殿下’とウルトラセブンの‘ウルトラ
警備隊西へ’は、それぞれのシリーズ初の前後編もの。
 しかも、いずれも関西ロケ編で ある。
 そこで両作品を 比較してみたい。

  1 舞台
 怪獣殿下:大阪で、本拠地は大阪タワー。

 U警備隊西:神戸で、本拠地は六甲の防衛センター。

 2 主なゲストキャラ
 怪獣殿下:富田浩太郎演じる中谷教授

 U警備隊西:土屋嘉男演じるツチダ博士

 3 敵キャラ
 怪獣殿下:古代怪獣ゴモラ 
 強靭な尻尾と角の攻撃でウルトラマンを痛めつける。
 初めてウルトラマンが、退治失敗。

 U警備隊西:スーパーロボット・キングジョー
 圧倒的なパワーでセブンを圧倒。
 
エメリウム光線やアイスラッガーが通じない。

  4 物語の概要
 怪獣殿下: 大阪万博に展示するゴモラザウルスを空輸中に
       麻酔が切れて逃走。大阪市内と、大阪城を破壊
       される。
       最終的にゴモラを剥製にして、展示するのだが 
       ゴモラにとっては、いい迷惑だろう。

 U警備隊西:暗黒の惑星といわれたペダン星に打ち込まれた
        観測ロケットを侵略と思い込んで、報復に。
        当初は威嚇と思われたが、これを機に侵略に転
        じる。セブンが神戸港で食い止めたおかげで、何
        とか神戸市内は無事だった。

  いずれも正月企画として前後編ものとして、関西ロケで製作
されている。
 やはり前後編ものだけに、いずれも敵が強力でマン及びセブンが
初めての敗北?を喫する。
 ただ、元はといえば いずれも人間側の勝手な事情で起きたこと。
 そもそもウルトラマンの世界では、毎週怪獣が現れているので
わざわざ怪獣を連れて来て展示する必要があったのだろうか?
 ペダン星人も、観測を侵略と勘違いして報復に来るのだ。
 2作品の脚本を書いたメインライターの金城哲夫が、こういった
隠れたスパイスを仕込んでいるのを 気にして見るのも一興である。

 ただ これ以降、ウルトラ戦士は関西で苦戦するというジンクスも
誕生してしまった。    

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コメント
 
 
 
西の事情 (怪人太郎冠者@1553)
2008-01-17 23:27:46
怪獣殿下の場合ですが、この作品は冒頭での「今どき、怪獣なんているか?」から、作品上の作品世界と現実世界が混在しているとも考えられます。下校で母親とあって、わお~と吠えて前面に広がる夢想世界、そこから二つの世界がリンクし、ラスト、夕暮れに飛び去るビートル、夕暮れは二つの世界の境界線といえましょう。
ウルトラ警備隊西へですが、口実を待って侵略するペダン星人の一面が窺えると思います。彼らは自分からはけして侵略しない。だが、今回のように口実をめっけては(今回は主権侵害)他の星を侵略するという手段を取っていたみたいです。観測なんてハナからわかってた筈。しかし、第八銀河系は他にもザラブ星人もいます、いわば侵略者の宝庫、迂闊でしたなあ……。

関西の苦戦といえば、ジャンボーグAもそうでしたし、(たぶん九州と思いますが)ファイヤーマンも地球以上に大ピンチになりました。
 
 
 
ジャンボーグAも ありましたね (こーじ)
2008-01-18 23:38:16
>怪人太郎冠者@1553様
 確か12話で‘ジャンボーグA大阪に死す’という
EPがありましたね。
 平成に入ってウルトラマンダイナでも、然りです。
 そういえば、ザラブも第八銀河系でしたか。
 
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