2023 夏の甲子園・第8日：継投は1枚エースを凌駕

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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-230813-202308130000280

　本格的な2試合目となる大会8 日目の注目カードは第2試合の
智弁学園ー徳島商戦。

　1回戦を英明相手に延長戦で競り勝った智弁に対して強打の
愛工大名電打線を1点に抑えたエース森が智弁打線に立ち向か
うのだが、それなりに休養できる2試合目だから徳島商にも勝
機は十分にあるかと思われる。

　第1試合は集中打で一挙6点を挙げ川之江に勝った高知中央が
初戦を完封リレーで快勝した履正社に挑むが、高知中央の1番
の謝と初戦で3ランを放った履正社の4番・森田の打席がカギ。

　第3試合は強打者・佐々木鱗太郎を中心にした花巻東に終盤
前橋商を振り切ったクラーク国際が挑むのだが、クラークは
佐々木の前後もケアしないと大量失点につながりかねない。

　第4試合は日大山形に逆転勝ちした おかやま山陽と近江に完
勝した大垣日大の対戦で、ベテラン監督阪口氏が率いる大垣日
大と新鋭的な立場の山陽が挑む。

　第1試合：高知中央 4ー10 履正社

　1回に履正社は1アウトからヒットの2番&四球の3番を置いて
4番の2ベースで2者が返り先制すると、3回には4番のHRと6番
のバントを挟んで5番から9番までが四球を選び2点を追加する。

　さらに4回には1アウトから3番が2ベース、4番が歩かされて
5番＆6番の連打で2点追加すると2アウト後8番もタイムリーを
打ち7－0とリードを広げる。

　5回まで毎回ランナーを出しながら盗塁失敗や併殺などで無
得点だった高知も6回に四球で出塁した9番を1番の3ベースで
返し、さらに2ゴロで2点を返すが履正社は1アウトから6番が
ヒットで出塁すると7番&8番の長短打に相手エラーで一挙3点
を挙げて突き放す。

　9回に高知も1アウトから6番&7番の短長打に9番のヒットで
2点返すが、そこまでだった。

　地力の差といえばそれまでだが1回&2回に高知が併殺でチャ
ンスを潰した裏に、履正社が着々と得点していた感じで試合の
流れをモノにしていった。

　第2試合：智弁学園 12ー6 徳島商　　

　1回に徳島商は1番がエラーで出塁すると2番のヒットで1・3
塁から3番の犠牲フライの後5番&6番の連打で3点を先行すると、
智弁も3回に9番以下3連打でノーアウト満塁から3番の2ベース
で1点差にし5番の犠牲フライで追い付く。

　5回には2ベースの4番と5番が歩き7番の2ベースで2点勝ち越
すと、6回にも9番の死球から1番の内野安打などで2・3塁から
連続四球と2アウト後6番の3ベースで一挙4点を挙げ勝負を決
めた。

　徳島も8回に1アウトから8番の四球と9番のヒットで1・2塁か
ら併殺崩れのエラーと2番&3番の連打で2点返し、9回にもエラ
ー絡みなどで1点返すが反撃もここまで。

　徳島にすると追い付かれた3回裏に3番&5番のヒットと四球で
1アウト満塁、4回にはノーアウト1塁から2アウト3塁などの勝ち
越しチャンスで無得点だったのが痛いものの智辯打力を考える
と投手が森だけというスタイルでは厳しかったか。

　第3試合：花巻東 2ー1 クラーク国際

　3回まで1安打だった花巻は4回に2番が2ベースで出塁し1アウ
ト3塁から4番の3ゴロ内野安打で先制すると、3回以外毎回ラン
ナーを出していたクラークも7回に1アウトから9番が歩き1番の
ヒットと2番のレフトフライで2塁ランナーが3進し3番の3ゴロ
エラーで追い付く。

　8回にクラークは2つの四球と6番のヒットで1アウト満塁と攻
め立てたところで激しい雨で1時間半中断後、9番がレフトフラ
イで3塁ランナー突入できず。

　その裏に花巻は内野安打で出塁した1番が2アウト1・2塁から
5番のタイムリーで返り勝ち越し、これが決勝点になった。

　クラークにとって追い付いた直後の8回に1アウト満塁で雨で
1時間半の中断があり投手交代があったのを考えると、そのま
ま続行させていればどうなったか？　

　第4試合：おかやま山陽 4⑩3 大垣日大　

　1回に山陽は1アウトから2番が歩き3番のヒットなどで2アウ
ト2・3塁から5番の2点タイムリーで先制すると、直後の2回に
大垣は1アウト後5番&6番の連打の後に7番がスクイズで1点を
返す。

　3回以降試合は膠着状態になり山陽が押し気味に試合を進め
るのだが、6回＆7回のノーアウトのランナーを出しながら追加
点を奪えなかったのに対し大垣は8回に2アウトから4番のHRで
2－2に追い付く。

　タイブレークに入った10回に大垣はバント失敗後に2塁ラン
ナーが3塁に走るとキャッチャー悪送球で勝ち越すと、その裏
に山陽はバント失敗に2アウト後2番が歩いて満塁から暴投で
追い付くと2塁ランナーもホームに突っ込みキャッチャーから
の悪送球で逆転サヨナラ勝ち。

　大垣にすると10回に1点勝ち越して2アウト2塁から2番のレ
フト前で2塁ランナーがホーム突入するも、アウトとなり追加
点が入らなかったのを考えるとタイブレークで1点リードは厳
しいという事か。