大阪桐蔭、横浜など登場/11日高校野球見どころ
今年の夏の甲子園4日目は第1試合が広陵-中京大中京で、第2試
合は横浜-秀岳館、第3試合が興南-智弁和歌山、第4試合は大阪
桐蔭-米子松陰という豪華カードで第1試合から第4試合まで球場
には4万7千の大観衆が詰めかける盛況だった。
秀岳館と米子松陰以外は甲子園優勝経験のある学校が揃っただ
けでなく春夏連覇経験校が半分の4校というのも凄い事だし、大会
前にスポーツ紙からA評価を受けた大阪桐蔭・秀岳館・横浜・中京
大中京に広陵の5校が登場するのだから第1試合から超満員という
のも頷ける。
ただ個人的には初戦でA評価チーム同士の対戦というのは本当に
もったいない気がする。
基本的に地区予選は大阪以外はシード制を取っており強豪同士が
早い段階で潰し合わないようにしているわけで、そろそろ夏の甲子
園でもシード制を採用する方がいいのではないか。
夏の甲子園は94年までは1つの回戦毎に組み合わせ抽選を行う
方式だったのだが、95年に阪神大震災の影響や試合間隔の歪さを
なくすために3回戦までの組み合わせが予め決められた。
それが13年に均等な試合間隔を保つ形で回戦毎の組み合わせ抽
選が復活したのだが、今年から12年までの方式に戻った形になっ
ている。
以前から早い段階での対戦にはもったいないカードというのが
あったのは事実だが、夏の大会独自の回戦毎の再抽選だったので
仕方ない面はあったけどベスト8以降の再抽選ならば8校ばかり
シード校を作るというようにしないと最も面白いとされるベスト
8以降が味気ないものになる可能性がある。
いい例が03年で決勝こそ常総学院-東北というA評価とB評価の
チームの対戦になったが、それ以外のA評価校の広陵・智辯和歌山
・近江とB評価校の平安・日大三・明徳義塾・横浜商大・PL学園
らが早々と潰し合いをしたりしてベスト8はC評価の聖望学園や
光星学院に桐生第一、D評価の江の川と鳥栖商が入ったのだ。
番狂わせはトーナメントの妙ではあるものの早いうちに強豪同
士の潰し合いが多いというのも問題で、今大会でいえば大阪桐蔭
・秀岳館・横浜・作新学院・中京大中京・広陵らをシードし初戦
から対戦しないような組み合わせにした方が終盤にかけても更に
盛り上がるのではないかと思うのだ。