やはり昭和のスポーツ中継の実況はいい

 先日から扱っている動画サイトでの73年10月10日&11日に後楽園
球場で行われたジャイアンツ―タイガース戦について気付いたのは、
中継している日テレの赤木孝男アナと解説の村山実しの実況が凄く
心地よく聴く事ができるのだ。

 こういった落ち着いた実況は日テレでは浅見源司郎アナや、小川
光明アナの系譜で実況はあくまで映像の補足という雰囲気になって
いた。

 一方で絶叫型として吉田慎一郎アナや野球中継ではないが芦沢俊
美アナもいたが節度をわきまえており、後にシドニー五輪サッカー
競技で高原直奏のゴールを連呼しまくって顰蹙を買った船越某には
ないものだった。

 BS‐1で夏の甲子園の再放送がOAされており先日は85決勝のPL学
園ー宇部商戦は羽佐間正雄アナと福島敦彦氏のコンビだったが、
これまた試合のポイントを的確に突く実況と解説で聴いていて心地
よさがあったのだ。

 また動画サイトでは73年夏の作新学院―柳川商戦や75年春の東海
大相模ー豊見城戦を見る機会があったが、作新戦は田辺礼一アナと
池西増夫氏のコンビで東海大相模戦は土門正夫アナと光沢毅氏のコ
ンビで懐かしく感じていた。

 特に池西氏の解説で作新のサヨナラのチャンスで柳川が5人内野
を敷いた場面でチャンスを潰したのを「打つべき球を見逃していた
から」と消極的な作新の打者の姿勢をしっかり批判していた。

 スポーツ中継での実況はなくても構わないものだが優れた実況は
料理における調味料のようなもので、これがいいと凡試合でも名勝
負になるし試合がつまらなくても実況を聞くだけで楽しくチャンネ
ルを変える気がしない。

 一方で今どきの下手な実況だと好試合に水を指す結果になるだけ
でなく、不快な思いまでするので百害あって一利なしだ。

 スポーツ中継の視聴率を上げたかったら優れたアナと解説者を育
成すればいいのだが最近の民放地上波のアナウンサーや解説者達の
劣化は悲惨で、これでは試合がつまらないだけでチャンネルを替え
られるのは当然だし視聴率も上がるわけがない。

 つまりスポーツ中継の視聴率が悪いのは実況が下手だという要素
を民放には認識して欲しいものである。

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