‘平成版・魔の山へ飛べ’のグリッドマン28話

 今週OAされた電光超人グリッドマン28話に、登場した怪獣は
透視怪獣・ガイガンガー。

 藤堂武史が憧れている井上ゆかを独り占めするために作り上げた
怪獣で、武史のビデオカメラの中から被写体をテープの中に取り込
むシステムを作りカメラで撮影したゆかを部屋ごとテープの中に閉
じ込める事に成功する。

 被写体をカメラの中などに取り込むというアイデアは、ウルトラ
セブンのナース編に登場するワイルド星人の生命カメラを髣髴させ
る。

 ワイルド星人は自らの肉体が老衰し種族が滅びかかっているため
地球人の若い生命を奪おうとして生命カメラを使い、地球の若者の
命を吸い取っていた。

 共に撮影する機器が物語の重要アイテムになるわけで特にカメラ
が完全に普及する前は‘写真を撮られると魂を吸い取られる’的なデ
マも飛び交ったようなので、こういったエピソードもその流れから
かもしれない。

 もっともワイルド星人は自らの種族の滅亡を防ぐためにといった
同情すべき事情があるのに対し、グリッドマンの武史は完全なスト
ーカー行為の慣れの果てという感じで当初ゆかさえ拉致できればよ
かったもののカーンデジファーの力を借りたため更なる行動をする
わけだが最終的にバッテリー切れを起こしてそのスキにグリッドマ
ンの侵入を許してしまうなど小物感が甚だしい。

 とはいえ中学生の陰謀なのだから目くじらを立てる必要はないの
だが…

 ちなみに前回はオモチャが敵のコントロール下に入り人間を襲う
というチブル星人編がモチーフになったのに続き、今回はワイルド
星人の生命カメラをモチーフにするなど当時はウルトラの新作は作
られてなかったので昭和ウルトラのプロットを現在風にアレンジし
たエピソードが作られていたのだろう。

 第1期のファンとしてはそういった部分を発見するのも楽しみの
1つではある。

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