才能を生かせない新垣渚

 ホークスの新垣渚が苦戦している。
 150㌔を超える剛速球と140㌔近い高速スライダーを持って
いるので、打つのは大変だ。
 ある意味ホークスの誇る4本柱の中で斉藤和巳や和田毅、
杉内俊哉らの能力を凌駕しているし、同い年の松坂大輔にも
勝るとも劣らない素材のはずである。
 彼の能力の高さからすれば1度は20勝前後の勝ち星を挙げ
ても不思議ではない。
 エースナンバーと呼ばれる背番号18が何よりの期待の表れ
では、ないだろうか。

 
 ところが・・・・・・・・

  03年:8勝2敗 防御率3,34 8月にくるぶしを痛め長期離脱。

  04年:11勝8敗 防御率3,28 奪三振王

  05年:10勝6敗 防御率4,61 

  06年:13勝5敗 防御率3,01 9月下旬に虫垂炎で入院しPOに
                  
間に合わず。

  07年:7勝10敗 防御率3,60 シーズン25暴投の日本記録

 3年連続の2桁勝利は大したものだし、防御率も4点台になった
のが1回のみと悪くない。

 しかし数字に表れない印象が

悪過ぎるのだ。

  今年は斉藤と和田という開幕投手経験者が、開幕に間に合わ
ない事もあり‘開幕投手を狙う’と宣言したものの、杉内に軍配が
上がった。
 しかも今シーズン3度の登板で、いずれも好調なイニングと悪い
イニングがハッキリしている不安定なピッチングで1度も勝てず、
遂に登録抹消されてしまった。

 目利きのファンは、この事態に全く驚かない。 

それどころか新垣の事を

‘ホークスの魁皇’

と言っている。

 そのココロは

‘高い能力を持っているのに

学習能力がない’

数字のわりに印象が悪くファンが納得してないのだ。 

 伊良部秀輝も然り。
 野茂英雄がMLB入りしたときに評論家達は‘MLBで通用するには
150㌔以上のストレートと多彩な変化球がなければ無理。野茂のスト
レートは150以下だし、フォークも130に届かない。むしろ伊良部の
方が150㌔前後のストレートと多彩な変化球を持っているので通用
する’という旨のコメントが多かった。
 しかし結果は、見ての通り。
 意外に高い能力を持った日本人選手は、才能を生かすどころか
持て余す傾向が強い。

  新垣の今の惨状が、それを証明している。

 人の評価は棺桶に入ったときに分かるというので、とりあえず判断は
保留しているが、今のままではブレイクの気体は薄いしポスティングや
FAでMLBに行くどころか2,3年もしたらトレード要員になるのではない
だろうか!
  

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