高見山初優勝から50年経って思う事

 今から50年前の昨日72年7月16日は大相撲名古屋場所千秋楽で、
ハワイ出身の外国人関取第1号だった前頭4枚目の高見山が旭国に
勝って13勝2敗で初優勝を飾った日である。

 ちょうど昨日大相撲中継で50年前を振り返っていたが、この場
所は1人横綱の北の富士と大関・大麒麟が休場という状況で始まり
上位では関脇・貴ノ花が3敗という状況の中で平幕の高見山が1敗
で走っており10日目に直接対決で敗れ1差に詰めらるものの星1つ
の差をキープして逃げ切る形だった。

 当時小3だった私は相撲自体はそこまで詳しくなかったが高見山
という巨漢の外国人力士がいるという話は知っていた一方、勝った
り負けたり状態だったので優勝争いのトップを走っていて最終的に
逃げ切ったのには驚いたものだ。

 相撲が分かるようになって高見山のサイズを見ると身長192cm、
体重200㌔越えという当時としては巨漢とか重戦車などと言われて
いたが、下半身が妙に細長く意外にもろかったので強い時は鮮やか
な勝ち方をする一方で負ける時はコロッと負けるという強さともろ
さを併せ持った力士だった。

 今ならそこそこデカいぐらいだろうが当時は角界最巨漢というサ
イズにも拘わらず最高位が関脇だったという事もあり、いかに当時
の力士達が下半身主導の相撲を取っており相撲はサイズだけではな
いという事を実感させてくれていた。

 逆に言えば最近の相撲は大きな力士が増え筋力トレーニングなど
で上半身主導の相撲が主流になっている一方、押し出しや突き出し
などの決まり手も増えているのを見ると今の時代に高見山が現役だ
と大関にならなれていたのか?と思ったりする。

 ちなみに高見山は元々いいキャラクターだったのだが優勝した後
から一気にCMの露出が増えた気がするし、ちょうど50年前にOAさ
れていた変身忍者嵐にまでゲスト出演したのには驚いたものである。

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