浦和3発!逃げ切って5位 クラブW杯
UAEで開催されているFIFAクラブW杯5位決定戦でアジア王者
の浦和は昨夜行われた5位決定戦で、アフリカ王者のウィダード
・カサブランカに3-2で勝ち5位を決めて日程を終了した。
試合は18分にマウリシオがミドルシュートを決めて先制すると
21分にFKから追い付かれるものの26分に柏木のゴールで勝ち越
し、60分には再びマウリシオがこぼれ球を押し込んで3-1とリー
ドを広げロスタイムにPKを決められるが3-2で逃げ切った。
こういった戦いを見ると なおさら準々決勝のアルジャジーラ
戦がもったいないと思ってしまう。
初戦で開催国枠のアルジャジーラと対戦し内容的には圧倒しな
がらカウンターからの一発で失った1点を返せずに敗れたわけで、
勝っていればカサブランカではなくレアル・マドリードと対戦で
きたわけだし敗れても3位決定戦と3試合できるのだから惜しい
話である。
もっとも今大会の浦和はクラブW杯となって初めて日本以外の
会場にアジア王者として乗り込んだ大会だった事から、ちょっと
したエアポケットゆえの敗戦とも思える。
クラブW杯は07年大会から現行システムになっているのだが、
日本以外の開催となった09&10UAE大会と13&14モロッコ大会は
Jリーグ勢は出場してない。
今シーズンの浦和はACLは制したもののリーグ戦では苦戦し来
シーズンの出場権を失っているわけで、ACL優勝を決めた後のリ
ーグ戦は連敗して終えているのだから昨年の鹿島のように終盤の
勢いを付けて臨んだわけではない中で次にレアル・マドリードと
対戦するというシチュエーションでは開催国枠とはいえ格下とも
いえるアルジャジーラを調整試合という雰囲気になっても仕方な
いだろう。
しかし初戦を突破して勢いに乗る開催国のチームはホームの大
声援を受けて本来以上の力を発揮してくるわけで、これは昨年の
鹿島と同じ状態だ。
やはりクラブW杯を勝ち抜くにはそれ相応のチームの勢いという
のが不可欠だというのが今大会の教訓ではないだろうか。