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体操もスペシャリストの時代?

 先週ロンドンで行われていた体操の世界選手権は男子の個人総合で
北京の銀メダリストの内村航平が圧勝して優勝し、女子の個人総合でも
鶴見虹子が3位に入る。

 そして種目別で男子は平行棒で田中和仁が3位に、女子では鶴見が段
違い平行棒で2位に入るなど健闘を見せた。

 ただし気になるのが個人総合の王者・内村が種目別では北京同様メダル
に届かなかった事。
 そういえば4年前の世界選手権でも個人総合優勝した富田洋之も種目別
ではメダルに届いてない。

 実は96年のアトランタから団体戦で選手の入れ替えができるようになって
いたが、この辺りからスペシャリスト育成の流れができていた気がするのだ。

 というのもE難度の技が入り始めると全6種目でE難度の技を入れた演技
構成は厳しくなるのは当然で、不得意種目に出さずに得意な数種目で勝負
させるというのが主流になっている。

  特にアテネからは団体決勝で それぞれの種目で3人づつしか演技しない
という試合形式になっているのが象徴的だ。

 国際体操連盟も全世界への普及を考えているので体操の歴史がない国
には鉄棒や床など、それぞれの種目のスペシャリストを育成した方が結果が
出やすいので取り付きやすい。

  ノルディック複合のW杯総合王者だった荻原健司がいくら凄くてもクロス
カントリーやジャンプの選手達に勝てないように、陸上のキング・オブ・アス
リートと呼ばれていた十種競技のディリー・トンプソンが100mを初めとした
種目で世界記録を出せないように体操でも個人総合の王者は種目別で
勝てない時代になってきたのではないかと思う今日この頃だ。

  これも時代の流れだろう。  

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