はじめの一歩 連載開始から20年

 今日発売された週刊少年マガジンで はじめの一歩が連載開始から20年と
なった。 

 以前も記したが、最近の我が家では女房や子供達まで一緒に楽しんで
いる。
 思えばあっという間の20年だったし、今や平成を代表するボクシングマンガ
ではないだろうか。

 20年前に福岡と蒲田での修行を終えて帰郷し、両親と一緒に仕事を始めたのだが それまで店に置いてなかった週刊マンガを買い始めた。
 当時はジャンプが一般的だったのだが、蒲田の店はマガジンだった。

 師匠に理由を尋ねると‘ジャンプは お客さんが購入して読むのでマガジン
にしている’との事、だから帰郷して週刊マンガを置くのにマガジンを購入
していた。

 そして購入を始めて2・3週目に連載が始まったのが はじめの一歩だった
のだ。

 読み始めて最初に劇中で登場した世界戦が この年の6月12日に行われた
シュガー・レイ・レナード対トーマス・ハーンズのWBC世界 Sミドル級タイトル
マッチで、これを見ながら鴨川会長が‘世界は景気がいいのぉ~’という
セリフを羨ましげに言うのが時代を感じさせる。

 また登場キャラでボクシング雑誌記者の藤井が
‘日本はいいよなぁ~豊かだし、何でもある。
でもなぁ、1つないものがあるんだよ・・・・’
‘世界チャンピオンがいねぇんだよ!

チャンピオンベルトがねぇんだよぉ!’

 と激怒しながら取材する鴨川ジムに移動中に叫ぶシーンが印象深い。

 そう、連載が始まった89年は実際に日本のボクシング界は世界王者
不在で 90年2月7日に大橋秀行が韓国の崔漸煥を9RでKOしてWBCストロー
級王者になるまで実に世界挑戦20連敗中だったのだ。

  あしたのジョーなどでは試合場の後楽園ホールが体育館のようなデザ
インにしていたが、はじめの一歩では観客席やジュースの自販機の位置
まで正確に描いているので後楽園ホールに行った事のある人なら実感が
湧く。

 しかも後楽園ホールだけでなく大阪府立体育館や両国国技館に横浜
アリーナまで会場の描写が正確というのも嬉しい。

 登場キャラもモチーフになったボクサーがいる。

 一歩のライバルの宮田一郎はカウンターの名手だった元・日本バンタム
級&Jフェザー級王者の高橋ナオト。 

 浪速のロッキーと言われている千堂武士は赤井英和。

 ヒットマンスタイルが印象的な間柴了は5階級制覇したトーマス・ハーンズ。

 無敵のWBAフェザー級王者リカルド・マルチネスは大橋秀行を5RでKOし、
無敗のまま8年にわたって22度の防衛に成功したリカルド・ロペス。

 という感じだ。

 また鷹村のロードワークメニューで800mを3分以内に走りきるのを12本と
いうのがあったが、これは辰吉丈一郎がやっていたメニューだ。

 ライバルの試合まで丁寧に描いているので まだまだ続きそうで先が楽しみ
なのだが決着のつけ方が今から気になる。
 恐らくライバル・宮田一郎との試合が行われるのだろうが、挑戦者決定戦
としてだろうか?

 それよりも個人的には今のところ唯一の1敗を喫した伊達英二を
KOしたWBA王者のリカルド・マルチネスに一歩が挑戦して勝ち、
WBC王者になっていた宮田一郎と統一戦を行うというのが最高の
シナリオだが・・・

 それには10年は かかるのではないかと思う。  

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ヒーロー作品... 松坂大輔 復帰... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。