砂の嵐に～騙さ～れてぇ～

　たまには昭和の学生時代のネタを

　学生時代に流行ったのが砂の嵐。

　最近のTV番組は24時間体制だが学生時代だった40年ほど前は
深夜2：00過ぎにはTV放送が終了して画面がザーザー状態になっ
ており、それを多くの同級生達は‘砂の嵐’と呼んでいたのだが知
らない者もいた。

　そこで新学期などに‘砂の嵐という番組知っとるか？’と声をか
け‘知ってる’と答えた者は、そのままだが‘何それ？’と尋ね返され
た場合は‘海賊番組のようなヤツで夜中の3：00～4：00に突然始
まるんよ’と言うのだが・・・

　基本的に男に対しては‘無修正の下ネタ番組で’と教えると、そ
知らぬ顔をして気のない返事をする者に限って引っかかるケース
が多かった。

　引っかかったかどうかは翌日見るからに眠そうな顔をして登校
して来るわけで‘おい、昨日砂の嵐やってなかったやないか’と言う
ので‘今夜はあると思う’と教えると翌日さらに眠そうな顔をして来
るわけで‘何もなかったやないか’と言うので‘何か映ってなかったか
？’と聞いたら当然画面がザーザーしているだけと答えるので‘それ
が砂の嵐よ’と答えるので騙された事を知るのだった。

　騙された者の中には睡魔に耐えられず遂に授業中に居眠りをし、
先生から怒られるケースがあった。

　砂の嵐については蒲田で働いていた時にTVガイドのような雑誌
を見ていたら、中には放送休止の時間帯にSANDO STOMEなる文字
があったので放送休止期間のザーザー状態を砂の嵐という表現で
表していたのも全国共通だったのかと思った。　

　ただ現在は地上波でも ほぼ24時間放送しているし録画機もある
ため、こういった悪戯はできなくなったわけで時の流れを感じる。