2018夏の甲子園 第9日

近江 9回サヨナラ勝ちで4年ぶり3回戦進出

 大会9日目の注目カードは第3試合の近江-前橋育英戦で初戦で
近大付を完封した育英の恩田が、智弁和歌山投手陣に3HRを浴びせ
ねじ伏せた近江打線をどこまで抑えられるか。

 第1試合は初戦で北照打線を幻惑した沖学園の斎藤の変化球が大阪
桐蔭打線にどこまで通じるかで、そのためには15安打を放った沖学
園打線が1点でも多く取る必要がある。

 第2試合は初戦の途中で足をつらせながらも好投した高岡商・山田
に対し佐久打線がどこまで点を取れるかで、山田の足のコンディショ
ンも勝敗を左右するだろう。

 第1試合:大阪桐蔭 10-4 沖学園

 2回に沖学園が4番&7番の長短打で2アウト1・3塁から根尾の暴投で
先制すると、3回まで沖学園・石橋にノーヒットに抑えられていた桐
蔭も4回に3番&4番の連続2ベースで追い付くと四球とバントで2・3塁
から暴投で勝ち越す。

 直後の5回に沖学園が6番のHRで追い付くと、その裏に桐蔭は2番手
の斉藤を攻め1アウトから1番&2番の連打で1・3塁から3番の犠牲フラ
イで勝ち越し。

 それでも沖学園は6回に2アウトから3番&4番の長短打で追い付くが
桐蔭は直後に2アウトから7番&8番の連打に9番の死球で満塁として、
1番が3塁強襲ヒットで三度勝ち越すと2番の2点タイムリーに相手ミス
も絡めて一挙4点を追加。

 更に桐蔭は7回に5番のHR、8回にも4番の2ランで着々と得点し沖学
園の反撃を8回のHRによる1点に抑え逃げ切った。

 沖学園は先制し逆転されるものの2度追い付き4回&5回とも勝ち越さ
れても1点で止めて食い下がっていたのだが、初戦で好投した斉藤の変
化球が悉くアジャストされ登板した5回以降毎回のように失点したのは
誤算ではないか。

 むしろ先発の石橋の方が手こずっていたものの2周り目には捕まり
かけていたので斉藤にスイッチしたのだろうが、むしろ斉藤がここま
で打ち込まれるというのは想定の範囲を越えていたのではないか。

 第2試合:佐久長聖 4-5 高岡商

 1回に高岡商は四球で出塁した1番が盗塁し3番の2ベースで先制する
と、2回には7番のヒットを足場に9番&2番の2ベースで2点を追加。

 3回に佐久が2番&3番の連打で1・3塁から4番の併殺崩れで1点返すと、
4回に高岡は2番手の小島から1番がヒットで出塁し暴投で2累に進み
バント野選で1・3塁からスクイズが内野安打になって1点を追加し更に
遊ゴロ併殺の間に5点目を挙げる。

 佐久は6回に4番が死球で出塁し5番&6番の長短打で2点を返し9回に
も、7番&8番の連打を足場に2アウト1・3塁とし2番の遊ゴロエラーで
1点差にするが3番が三振で試合終了。

 1回表に佐久は1番が歩き2番のヒットとバントで1アウト2・3塁から
4番のフライを内野手が捕れず、内野安打にして1アウト満塁と攻め立
てるのだが後続を断たれて無得点に終わった直後に先制され流れを掴
みそこなったのが最後まで響いた形だ。

 佐久のヒットは9本だが4イニングにわたって2本づつ出ており1回以
外は全て得点しているだけに、1回の逸機はもったいなかった。

 第3試合:近江 3-4 前橋育英

 1回に近江が2つの四球で1アウト1・2塁から4番のタイムリーで先制
すると、育英も2回に1アウトから6番の四球を挟ん5番&7番のヒットで
満塁から8番の2点タイムリーで逆転し更に9番のスクイズで3-1とする。

 以後は佐合~林がリレーした近江に対し恩田も毎回のようにランナー
を出しながら踏ん張って迎えた6回に、1アウトから3連打で満塁とし3
番の2点タイムリーで遂に追い付く。

 迎えた9回に近江は3番がエラーで出塁すると4番のヒットで1・3塁か
ら5番が歩いてノーアウト満塁とし6番のタイムリーでサヨナラ勝ち。

 ヒット数は育英の5に対し近江は倍以上の12安打で育英のチャンスと
いえば3点を取った2回のみだから近江の快勝というわけで、延長に入
ったとしても恩田1枚では育英も厳しかっただろう。

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