世界陸上男子400リレーの収穫と課題

 
 終盤を迎えたドーハ世界陸上での最大の注目だった男子400m
リレー決勝が、日本時間の今日早朝に行われ日本は37秒43のア
ジア新記録で銅メダルを獲得し2大会連続のメダルとなった。
 
 前日行われた予選では1走・小池祐貴、2走・白石黄良々、3走・
桐生祥秀、4走サニブラウン・ハキームというオーダーで臨み2組
2着での予選通過だったが、決勝では1走を多田修平に変更して臨
みアメリカ・イギリスに次いで3位に入ったのだ。
 
 リオでは山縣亮太・飯塚翔太・桐生祥秀・ケンブリッジ飛鳥で
銀を一昨年の世界陸上では多田修平・飯塚翔太・桐生祥秀・藤光
謙司で銅を取っていたのだが、今回は初めてサニブラウンが参加
した一方でバトンパスに対する不安もあった中での銅メダル獲得
は大いに価値がある。
 
 リレーはバトンパスワークが命運を握っておりランナーの持ち
タイムがよくてもバトンパスで失敗するとタイムロスでメダルす
ら逃す事があったので、走力で劣る日本はバトンパスワークを磨
いて臨み北京で初めて銀メダルを獲得すると前回のリオでも銀メ
ダルを獲得していたのだ。
 
 絶妙のバトンパスワークはメンバーの固定が望ましいと思われ
ていたのだが、3大会連続で違うオーダーで臨みメダルを獲得して
いるのは大いに評価できるだろう。
 
 ただ一部のマスゴミが9秒台のランナー3人を揃えたので能天気
に‘悲願の金メダル’と煽っているのだが、正直言って各国ともバト
ンパスワークが向上しており走力で勝るアメリカが100金メダリ
ストのクリスチャン・コールマンを1走に配して流れを作り37秒
10で優勝しイギリスも200m4位のアダム・ジェミリを1走に配し
37秒36で2位となっているのが象徴的だ。
 
 逆に言えば今回リレーが苦手といわれたサニブラウンがいなけ
ればメダルも危なかったわけで、実際にリオ五輪金メダルのジャ
マイカや銅メダルのカナダが予選落ちしたのだがカナダは37秒
91を出しながら決勝に残れないというハイレベルな大会となって
いた。
 
 今回のメダル獲得はメンバーを替えてもバトンパスワークに乱
れがなく、予選と決勝でメンバーを替えても大丈夫というぐらい
層の暑さを示す事ができた。
 
 各国がバトンパスワークに磨きをかけ始めたため日本のアドバン
テージがなくなってきているのが明らかになって来たので、日本が
よりよい色のメダルを取るにはサニブラウンや桐生らが決勝に残れ
るように走力のレベルアップが必要不可欠となる。
 
 
 
 
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