ウルトラマンZに客演したウルトラマンAは、ウルトラシリーズ
では唯一の共通の敵・ヤプールが相手になっているのだが異次元
人という事もあってシリーズ屈指の不気味さが際立っていた。
そこで見ていた子供がトラウマになるようなEPを2つばかり紹介
するが、最初のトラウマネタは48話ベロクロンの復讐に登場した
女ヤプールだ。
作品のサブタイトル通り1話に登場したベロクロンの2代目ベロ
クロン二世が登場するというだけでも話題になっていただけでな
く、最もインパクトが強かったのは女歯科医に化けて北斗星司に
幻影発生器を取り付けてベロクロン二世に殺害させようとする女
ヤプールの存在だろう。
このEPに登場するベロクロン二世は初代とは別個体に見える存
在で実際にマッハレスのスーツを改造した代物だったため、正直
言ってガッカリ感が強かったのを補って余りある存在感を女ヤプ
ールは示していた。
パトロール中に歯痛を起こした北斗がたまたま見つけた雑居ビ
ルにあるQ歯科医院に立ち寄って治療をしてもらったのが女ヤプ
ールで、痛む歯にカプセルを被せる事により痛みは取れるのだが
ベロクロン二世の幻影を見て街中でTACガンを乱射するなどトン
デモ行動を見せる。
そして今度は本物が登場した時に幻影と思い込んだ北斗は向か
っていくのだが、ベロクロンのミサイル攻撃で吹っ飛ばされた弾
みでカプセルが外れて助かりベロクロンを倒した後にQ歯科に向
かい女医を問い詰めると正体を現した。
能面姿の女ヤプールをTACガンで撃つと中から鬼のような顔を
表し‘お前は勝った、勝った者は生き残り、負けた者は地獄へ堕
ちる。しかし勝った者は常に負けた者達の怨みと怨念を背負って
生き続けているのだ’という言葉を残してTACガンに撃たれて絶命
すると泡に包まれて消えただけでなく歯科医院自体も消え廃墟に
戻っていたという悪夢を見ていたような演出。
ちなみに脚本は1クールで降板したメインライターの市川森一
が復帰した作品なのでエースとベロクロン二世の戦いというより
も、ヤプールの残党で北斗への怨念を前面に押し出しており演じ
た高毬子の怪演もあって子供の頃に見るとトラウマになるだろう
と思ってしまう。
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