大相撲・中日観戦レポ

　今場所は、ご存知の通り横綱の朝青龍が休場していたが
人気力士の高見盛や琴欧州までもが休場する異常事態。
　当初‘中日までに引退しているのでは？’と心配された
魁皇が4勝3敗で勝ち越して迎えているのが救いだ。
　これで魁皇が引退でもしていたら、面白みのない場所に
なっていた事 受け合いだ。
　ただし会場に入ると不入りとはいえ、熱気はムンムンだ。
　意外にも今日は土俵の進行が早く、到着して向正面のイス
席に座ると幕下上位5番も終わり十両の取り組みが始まって
いた。
　会場での観戦がTVと違うのは、仕切りが面白い事。
　TVで見ていると‘早く立てよ’と思うが、会場では両者の
テンションが徐々に上がっていく様子が分かる。
　
　以前書いたが、一昨年は長男が稽古場見学に行った際に記念
撮影をしてもらった琴欧州が大関に昇進し、黒海も勝ち越し。
　昨年は次男が稽古場見学で記念撮影をしてもらった朝青龍が
全勝優勝した。
　今年は次男は十両の白乃波と幕内の把瑠都、小結の琴奨菊と
記念撮影をしてもらったが、どうだろうか？
　最初に登場したのが、白乃波。
　残念ながら芳東に敗れて連敗し5勝3敗となった。
　娘を抱っこして立見席から見ていたら、十両の人気者・北桜
が登場。最後の塩の前にお馴染みのポーズを見せるが、龍皇に
敗れガッカリ。

　幕内最初の一番で把瑠都が、海鵬に圧勝して連敗脱出。記念
撮影をしてもらった次男も大喜びだった。
　名横綱・双葉山と同郷の垣添が若の鵬を押し出して場内が沸く。
　3番後に行われたのが、佐伯出身の嘉風の一番。応援団が大挙
詰めかけ盛り上がりを見せる

　しかし残念ながら栃煌山に押し出されガックリして引き上げる。

　場所を東の升席に移したのが中入りの勝負審判交代後、この
時間帯になれば新しい入場者はいない。
　後半から3番目が、ご当所力士の小結・琴奨菊が若手ホープの
稀勢里との対戦。稀勢里は昨年結びで朝青龍と対戦し蹴た繰りで
敗れている。当然ながら柳川から駆けつけた琴奨菊の応援団は
大声援を送る。

　巧く差し手争いを制し、途中危ない場面もあったが土俵際に
追い込むと得意のがぶり寄りで勝ち5勝目をあげる。

　全敗だった豊真将が「朝青龍！」という声援を受けていた朝
赤龍を寄り切って初日を出して準地元という事で会場が沸く。
　続いて全勝の千代大海が登場。
　やはり大分出身だけに声援も大きかったが、出島を立ち合い
で押し込んだものの、悪い癖のはたきで呼び込み初黒星。

　琴光喜も時天空の立ち合いの変化に崩されて、はたき込みで
敗れ2敗目を喫する。
　そして注目の一番が、結び前の魁皇ー鶴龍戦。
　昨年は7連勝で臨み中日で8連勝してカド番脱出した魁皇だっ
たが、今年は4勝3敗。

　懸賞も10本が付く。場内は魁皇コール＆手拍子が凄い。
　立ち合いに鶴龍から変られるが、何とか付いていき四つに
組むと押し出しで勝ち5勝目で場内はバンザイが至る所から
起こる。

　結びは白鵬に対して実力者の安馬だが、順当に横綱の勝ち
だろうと思ったら安馬が勝ってしまった。
　とたんに場内は座布団の嵐。
　私や息子達も大喜びで座布団を次々と投げ込んだ。

　1横綱、2大関が敗れる波乱の日に観戦できたのはラッキー
だった。
　しかも次男が記念撮影をしてもらった力士達が、今年も好
調というのも面白い。