スーホの白い馬 再び

 現在小2の長男は国語の時間にスーホの白い馬を習っていて、毎晩宿題と
してパート別に音読をしている。

 スーホの白い馬はモンゴルを舞台にした馬頭琴の成り立ちの物語で、羊
飼いの少年・スーホと彼が拾って育てた白い馬の美しくも悲しい話だ。

 実は私も小学校の頃に習ったのである。 

 この物語を習ってモンゴルという国を覚えたのだが、今なら朝青龍や白鵬
の国で説明は足りる。
 子供の頃に習った限りでは‘白い馬は凄い’とか‘殿様は酷いヤツだ’ など
と思ったものの、それぐらいで終わっていた。

 面白いもので長男の音読を聞いてチェックしているうちに‘父ちゃんに読ま
せてみろ’と言ってお手本きどりで最後まで読んでやったが、大人になって
読んでみると白い馬を殿様から理不尽に奪われ殺されたスーホの無念さが
身にしみて分かるし、白い馬が死んだ後に夢に出てきて‘私の骨や皮など
から楽器を作ってください、そしたらいつでもあなたの側にいられます’と
伝えるシーンは思わず涙ぐんでしまった。

  この作品以外にもフランダースの犬に代表されるように世の中には理不
尽な事が必ずあってハッピーエンドばかりではないというのを息子達には
教えないといけないと思うし、私が習った国語の物語にも意外に多く入って
いたのを覚えている。

 それにしても私が小2だったのが71年度だから38年ぶりに読んだ事に
なる。
 当然とはいえ私が習った頃の科目とは違うケースが多いのだが、息子が
同じ物語を習っているというのも ある意味感無量だし親子の会話のネタが
増えたと思えるのだった。

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