これからのプロ野球はフロントの出来でも明暗が分かれる

 今年最後の野球ネタを

 今年は個人的には地元のホークスが日本一になり印象に残る年になった。

 やはり地元のチームの日本一は嬉しいのだが、最近つくづく思うのがホークス
・フロントの有能さ。

 オフに感受性豊かな某左腕投手が移籍して いろいろと批判もあったが、
これは仕方ない事だし むしろ彼が言うのを真に受けて年俸の変動制を変更
するというのが一番やってはいけない事だろう。

 09年オフにシアトルを退団して帰国した城島健司に対し真っ先に獲得の意志
を示したタイガースに対し、ホークスは そこまで熱心ではなかったためか城島
は‘最初に手を挙げてくれたから’という理由でタイガース入りしてしまいプロ
野球OBの方々から批判を浴びた。

 ところが城島を取らなかったホークスは翌10年に田上と山崎を使い分けて
リーグ優勝したのに対し、タイガースは優勝を逃して2位でCSでは1stステージ
でジャイアンツに敗退しオフに城島は膝の手術を受ける。

 今年はオールスター前まで厳しいと思われたのを懸命なリハビリで開幕に間に
合わせたのはいいが、案の定キャッチングは安定せず右肘を痛めてシーズン
後半を棒に振った。

 仮にホークスが全試合出場に拘る城島を獲得していたら・・・と思うと取らなく
て正解だったし、城島を獲得していたら同義的にも細川は取れなかったわけで
今年の日本一もないかもしれない。

 更に昨シーズンのオフには細川だけでなく内川聖一やカブレラまで獲得。

 バファローズの岡田彰布監督など‘カブレラが入った事で小久保や松中が出ら
れなくなる可能性があるのでホークスは内部から崩壊する’などと批判的な
論調だったがカブレラも成績的には今ひとつだったとはいえサヨナラHRを放つ
など個人的にはレギュラーシーズンでは松中よりも貢献していると思う。

 一方で07年以来全く投げられないにも拘らず億単位の年俸を貰っていた元
エースをコーチ兼任にしたり、ケガばかりで活躍できなかった松中の年俸を半減
させたりと これまで総年俸のわりに勝てなかった部分にメスを入れる年俸変動
制に切り替えたのは英断だったと思う。

 ここまで選手達の総年俸が上がった現在に不調でも実績重視で年俸を下げ
ずに活躍したら一気に年俸を上げて欲しいなどという事自体がワガママなだけ
で、MLBではないが高年俸で契約するなら活躍できなければ大幅ダウンという
リスクが伴うのは当たり前だろう。

 こういう改革ができるホークスのフロントは素晴らしいと思うし、いくら資金が
あっても素人だらけのフロントが支配するチームでは勝てないという事になる
だろう。

 フロントとは まさしく‘最前線’を意味するのだから、MLB同様ここが有能か
無能かで成績も変わる時代になってきたと思う。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
山本和さんが (Unknown)
2011-12-31 17:24:37
億もらってたのが2千万ぐらいに(それでも大金)ダウンしてお払い箱になったのを思い出しますね
 
 
 
あれは・・・ (こーじ)
2011-12-31 23:46:14
>Unknown様
 あれは2億自体がムチャクチャな査定でしたからね。
 
 まぁあれで大幅アップし過ぎたら後が怖いという事が判明しましたね。
 
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