9月からBSプレミアムでOAされていた新世紀エヴァンゲリオンが
17日の最終話・世界の中心でアイを叫んだケモノで終了した。
以前も記していたようにエヴァは断片的にしか見てなかったので
全話を通して見るのは今回が初めてで、長男と一緒に毎週楽しみに
見ていたのだが…
最初は次々に侵略してくる使徒を碇シンジと綾波レイにアスカら
エヴァパイロット達がネルブのバックアップを受けながら撃退して
行くという通常の展開だったし、ネルフと上部組織であるゼーレの
関係など伏線が多くあるので終盤にどういう結末を迎えるのかと期
待しながら見ていた。
そして弐拾四話の第17使徒・タブリス=渚カヲルを初号機で握殺
すると残りの2話でどんな展開になるのかと思っていたのだが、何と
シンジ達の内面世界の物語として描かれたのみ。
とりあえず予告編では‘シンジが心を閉ざし’と説明があったの
で弐拾伍話全体で描かれていた展開は予想はついていたが最終話に
まで持ち越していたのには驚いたし、サードインパクトや人類補完
計画が発動された事など暗示されていたもののシンジらの精神的な
葛藤などが描かれ最後に克服して終わるという結末には今さらなが
ら釈然としないものがあった。
エヴァはウルトラにおける実相寺昭雄監督作品のように難解で、
ハイライトである使徒との戦いもあっという間に終わるなど子供
達が見るには辛いものがあったと思われるのだが意外にそこが評
価されているのだから分からないもの。
とりあえず製作者達は‘永遠に終わらない最終話’と語ってい
たようだが、まるで禅問答のような感じだったし‘あとは諸君の
想像に任せる’的な結末はシン・ゴジラにも受け継がれている
ようだ。