‘春は選抜から’と昔から言われているが、今年の選抜も震災の話題が多い中で
明日から始まる。
ちょうど阪神淡路大震災が起きた年の95年を思い出すのだが、95年の選抜
大会は応援団の鳴り物禁止措置がとられていたので今回も同じくブラスバンド
など鳴り物による応援は禁止になるようだ。
どうしても自粛モード全開での大会になるので、大会自体の話題が少ないの
だが ここでカードを見て いろいろと因縁を考えるのも楽しい作業だ。
まず開幕戦の香川西-日本文理は06年夏以来の対戦になり、この時は香川
西が2-1で日本文理の反撃を凌いで同校の甲子園初勝利にして今のところ
唯一の勝利を挙げている。
とはいえ近年の勢いからすれば日本文理が09年夏に準優勝しているので日本
文理有利の予想が多そうだが、いかんせん開幕試合のムードが どう影響するか
というのも見所になるだろう。
前橋育英-九国大付に ついては先日 記したので第3試合の北海-創志学園
は典型的な古豪対新鋭の対決になる。
最近は04年の済美や05年の神村学園といった新鋭校が選抜で活躍するのに
対し古豪組は苦戦がちなので北海が その流れを止められるか?
横浜-波佐見だが波佐見は96年夏の初出場の時に2勝してベスト8入りした
のが有名だが、横浜が06年の選抜のファイナルで圧勝した清峰と同じキャラク
ターのチームだけに 横浜相手に どこまで食い下がられるか?
日大三-明徳義塾は05年夏の初戦で対戦予定だったのが明徳義塾の出場
辞退で対戦できなかったため6年越しの対戦になる。
初戦で負けたのが1回だけの明徳だが、その唯一の負けが87年の関東一と
東京勢相手なだけにジンクスを守れるか?
選抜の方が相性のいい浦和学院と選抜優勝経験のある鹿児島実の対戦も
面白い。
特に関東王者と九州王者の対戦なだけにハイレベルな試合が見られそうだが、
勝てば昨夏ベスト4の報徳学園が待ち構えるのは確実だし昨夏準優勝の東海大
相模や昨春ベスト4の大垣日大に中国王者の関西の中で勝ち抜いたチームとの
対戦になるので九州人としたら九州勢選抜4連覇を期待したいものの厳しそうだ。
とはいえ昨夏幻に終わったベスト8での鹿児島実-東海大相模戦が見てみたい
ものだ。
しかも かつての第4試合枠で1塁側が鹿児島実となれば74年夏の再戦になる。
果たして両校が‘死のグループ’を突破してベスト8で対戦できるか?