何度見ても八甲田山は凄い

 1月までBS12では毎週水曜日18:00から松田優作主演の探偵物語が
2話づつOAされていたのだが、先週の水曜日7日には映画・八甲田山
がOAされていたので久しぶりにじっくりと見た。

 地元の住人の助言を聞かずに案内人も拒否したあげく指揮系統が
複数あって機能せずホワイトアウト状態の中を彷徨うシーンは見て
いる方が辛くなるし、部隊が遭難して全滅するというのが面子に拘
り過ぎる事の愚かさを実感するのだが混乱させた張本人の山田少佐
を演じた三国連太郎の演技力を今では凄いと思う。

 まぁ後から聞くと生還した高倉健率いる徳島隊=福島隊が意外に
ロクな事をしてないなどの史実との違いはあるが、やはり遭難した
神田隊=神成隊も五十歩百歩だったのだろう。

 この作品は77年に叔母さんと福岡市内で宇宙戦艦ヤマト劇場版を
見に行った時に八つ墓村と一緒に予告編が流れており、なんかとん
でもない作品だなと思っていたし高倉健以下オールスターキャスト
で北大路欣也演じる神田大尉の‘天は我々を見放した’のセリフのシ
ーンが特に印象に残っていた。

 上映時間が170分だからか初めてTVでOAされた時は4時間スペシ
ャルのような形だったと思うのだが、当時は学生だった事から全部
腰を据えて見る事ができなかったのでBSでOAされるようになって
からじっくり見る事ができた。

 後から聞くところによると体感‐20度~‐30度という真冬の八甲田
山で二冬もロケを敢行した作品らしく、凍える寒さの中が舞台とい
えばウルトラセブンのガンダー編を思い出すが本物は違うと実感し
たものである。

 だから画面を通じて寒さが伝わって来るわけで、真冬に見たくな
い作品と思うのだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 久しぶりの ゆ... 予定原稿に つ... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2024-02-17 15:12:52
高倉健は、この映画のロケの際に禁煙したという話がWikipediaにありますね。それくらい過酷だったということでしょう。


松田優作主演の探偵物語が
2話づつOAされていた

こんどじっくり鑑賞することとしました。せんじつ松田の映画デビュー作を鑑賞した話を拙ブログで記事にしました。松田も70歳をとうに過ぎた現在ならどういう演技をしているか、本当に興味深いものがあります。そういう意味では、主役なので日本映画では絶対共演がありえなかった『ブラック・レイン』でも高倉・松田の共演は、本当に貴重です。

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/29d424f9b2caff2a2d146528e3b7eba6
 
 
 
まさしく (こーじ)
2024-02-17 23:24:19
>Bill McCreary様

 まさしく過酷を絵に描いたような撮影だったのでしょうね。

 今考えるとブラックレインは凄い映画だったという事でしょうね。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。