現場と上層部の立場の違いは

 ウルトラマンネクサスEp35では千樹憐を拉致した松永管理官はデュナミ
ストを‘光の入れ物、光の器’呼ばわりするのに対し、憐を救出しようとした
ナイトレーダーは完全な仲間という認識を持つまでなっていた。

 姫矢偏の頃は凪など姫矢をビースト呼ばわりして銃を向けていたのを
見ると、かなりの変わりようである。

 もともとTLT上層部はスペースビーストの脅威から人類を守るためには
手段を選ばず的な主義で、特にウルトラマンの持つ光線と同じ威力の兵器を
人類が持てばビースト相手に人類を守りきる事ができると考えているのだ
ろう。

 実際Ep01の頃はディバイトランチャーの一斉射撃で殲滅できていたビース
トがストライクフォーメーションを組んで戦わないと倒せなくなったし、ゴルゴ
レムの頃になるとストライクバニッシャーが通用しなくなっていたのでウルトラ
マンのオーバーレイシュトロームと同じ威力を持つ光線兵器の必要性を痛感
したと思える。

  姫矢准を人体実験して得たウルティメットバニッシャーが一旦はウルトラ
マンを倒したクトゥーラを一撃で倒しているのを見ても凄い威力だったか
分かるだろう。

 そのウルティメイトバニッシャーを何者かに消去されたため新たなデュナ
ミストからウルティメットバニッシャーの情報を再び取り出すために瀕死の
状態の憐を拉致したと思われる。

 一方のナイトレーダーは姫矢偏の頃はイラストレーターからの指示でウル
トラマンを攻撃したり、特に凪副隊長がウルトラマンやデュナミストを目の
敵にしていた感が強い。

 しかし度重なるミッション中にウルトラマンから助けられているという事も
あり、徐々にウルトラマンへの連帯感が出てきたのは当然だろう。
 特に終焉の地でウルトラマンがメフィストとの光線の撃ち合いで生じた巨大
な対消滅爆発の中に突入しようとした時に隊長は敬礼で見送っている。

 憐偏になっても当初は凪などは‘次のデュナミストが姫矢准のような高潔な
人物とは限らない’と孤門に警戒するように言っていたが、自らの身を盾に
してナイトレーダーを守る姿勢を見て共に戦う仲間と認識したようだ。

 これが現場とTLT上層部のデュナミストに対する認識の違いとして出てきた
のは当然だ。

 ここで問題になるのがイラストレーターの吉良沢優。
 姫矢の人体実験の頃は‘なぜ逃げないのか’などと問いかけるものの感情
移入は見られなかったが、憐の時は‘助けたいけど立場上は・・・・’という
状態だったのだろう。

 だからナイトレーダーが反乱を起こして憐を救出した時は安堵したと思うし ‘メガフラシの活動再開の恐れ’と言ってナイトレーダーの追撃隊を出させ
ようとした管理官を追撃を諦めさせるべく提言したと思われる。

 やはりリアリズム溢れるネクサスでは、こういった葛藤が出てくるのは当然
なのかもしれない。  

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