サッカーの国際親善試合は かくあるべし

ハリルJ2連勝=ウズベクから5発―サッカー日本代表(時事通信) - goo ニュース

 3月27日と31日に行われたバヒド・ハリルホジッチ監督率いる
日本代表の‘親善試合’チュニジア&ウズベキスタン戦は2-0、
5-1で共に快勝し とりあえず無難な滑り出しを見せた。

 個人的に大いに評価したいのは今回の3月シリーズで召集した
29人の中で、27人のフィールドプレイヤー全員を起用した事だ。

 親善試合でこういう選手の起用をしたのはフィリップ・トルシエ
時代以来だし、しかも韓国とアウェーで引き分けたウズベキスタン
相手に5点取ったのは評価していいだろう。

 トルシエ後はジーコやアルベルト・ザッケローニらは親善試合
でも常にベストメンバーで臨む事を心がけ、交代で入った選手も
パッとしないまま試合終了というパターンが目立ったのだがハリ
ルホジッチ体制になってようやく召集メンバー全員で戦うスタイ
ルになってきたのを実感する。

 例えば初戦のチュニジア戦では本田圭佑らは先発出場しなかっ
たのだが、これはヨーロッパから帰国してコンディションが決し
てよくなかったのを配慮しての事だろう。

 とかく日本では本田や香川に長友らヨーロッパで活躍している
選手ありきの起用法が目立っていた中で‘名のあるコンディショ
ンの悪いレギュラーよりベストコンディションの国内組’という
世界では当たり前のやり方を実践する監督がトルシエ以降いなか
ったのだ。

 その理由として‘○ヵ月後に迫ったW杯予選に備えて’云々の
理由付けで時差ボケや移動疲れでベストコンディションではない
ヨーロッパ組を中心としたメンバー構成にしていた。

 ところが今回ハリルホジッチ体制になって初の試合という事で
これまでの監督なら少数精鋭でコンビネーションを合わせる
ために常にベストメンバーを組みたがるのを否定し、6人の交代
枠全てを使い切る采配をやったのだから妙に新鮮だった。

 アジア杯でベスト8敗退した時にマスゴミはこぞって世代交代
の失敗を声高に叫んでいたが、元はといえばザッケローニ体制
時にロクに交代枠を使い切らずにコアメンバーのみの少数精鋭に
拘ったからこそで それを勝っているという事から批判しなかっ
たのだからタチが悪い。

 正直言って日本の実力から言えばW杯アジア2次予選など組合
せにもよるが格下相手ならヨーロッパ組は召集せずに、国内組
のみで戦うのが理想だし それで取りこぼすようだったらW杯
での決勝ラウンド進出は諦めた方がいい。

 今回の2試合を見てハリルホジッチ監督のスタイルはW杯での
活躍と選手層を厚くするという2つのミッションを完遂できる
のではと大いに期待を抱かせてくれたので6月以降も楽しみだ。

 

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