今年のスポーツ界を振り返ると

 今年のスポーツ界を振り返ると2月の北京冬季五輪の日本人選手
の最多メダル獲得から始まりMLBでは大谷翔平が投手と打者の両方
で規定投球回数&規定打席到達という快挙を演じただけでなく、11
月のサッカーW杯では目標のベスト8入りを逃したものの優勝経験
国であるドイツやスペインに逆転勝ちしてグループステージを1位
通過しているしフィギュアスケートではGPファイナルで男女シング
ルはおろか三浦璃来&木原龍一ペアも優勝。

 ボクシングでも井上尚弥が12月にバンタム級4団体統一を遂に果
たしただけでなく勝った試合は全てKO勝ちしているし、村田諒太
もゲンナージー・ゴロフキン相手に敗れたものの死闘を演じている
など世界を相手にした日本人選手の活躍が印象深い。

 上に挙げた実績を見ていると昭和の時代など日本人には無理だと
思われた事が起きているという事で、しっかりと正しい強化をすれ
ば結果は付いて来るという事。

 サッカーなど31年前の91年は89年に行われたW杯イタリア大会の
アジア1次予選で敗れた事を引きずるように低迷しており、31年後に
日本がW杯に出場しドイツやスペインに勝って決勝トーナメントで3
位のクロアチアと引き分けるだろうと言われても絵空事だと思われ
ていただろう。

 ボクシングでも日本人選手が世界タイトルを全てKOで統一する事
などありえないと思われていたし、ミドル級で最強王者と対戦できる
事すら考えられなかった。

 さらに採点競技のフィギュアスケートでも欧米人に比べて体系的
に不利と言われていたのが、男女とも世界を制するまでになってい
るしペアなど国際大会に出場するだけ状態だったのがGPファイナル
で優勝できるレベルになるのだから凄い。

 つまりボールゲーム・格闘系・採点競技と、あらゆる競技に於いて
結果を残せているわけで、しっかり理に適った強化をして行けば勝て
なくとも善戦はできるレベルにはなるという事。

 トレーニング法のアップデートを拒否し伝統を守るという建前で昔
ながらの理論のみで強化している種目が世界相手に惨敗を繰り返し、
挙句の果てに‘日本人に向いてない’と逃げるのがダメ種目の常套手段に
なっており今や‘日本人だから’理論は努力を怠っている証拠だろう。

 殿堂入りしたボクシングマッチメーカーのジョー小泉氏が‘特徴を伸
ばし欠点を補うのが毎日の練習で、実のある反復練習・意気込み・科
学的トレーニングなどの工夫がないのが陸上競技や水泳の沈滞の原因
と欧米の名コーチ達は語っていた’と78年のコラムに書いている。

 こうしてみると結果を残せない競技は、創意工夫が足りないだけと
いう事になるだろう。

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コメント
 
 
 
無能な指導者 世界を知らず (こうちゃん)
2022-12-29 15:05:57
自分の始動や理論が正しいと信じて疑わない無能な指導者は、その指導に合わせきれない選手を無能と思い込む。選手の素質に合わせた指導をして成果を出した選手を意味もなく批判する。日本の指導者に特に顕著な傾向がある。彼等を排除する事も世界との格差を縮める最速手段かも。
 
 
 
まさしく (こーじ)
2022-12-31 23:38:43
>こうちゃん様

 愚にも付かぬ経験主義と数少ない成功体験に寄りかかった指導法では、才能ある選手は潰されても伸びませんからね。

 特にプロ野球の世界は多いです。
 
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