宇宙戦艦ヤマト2199・17話レビュー

 宇宙戦艦ヤマト2199の17話は旧作では18話の要塞島編に
あたる。

 古代と真田が組んで任務に当たるのだが、その時に真田が
古代の兄・守と友人だった事が明かされると同時に真田が守に
対して贖罪の気持ちを持っていた事が古代に対して語られる。

 旧作での古代と真田は単なる戦闘班長と技師長の関係に過ぎ
なかったのに対し、2199では古代は副長の真田を沈着冷静過ぎ
る事から‘コンピューター人間’と揶揄し煙たがっていた。

 その関係を修復する事になるEPでもある。

 前回ビーメラ4で発見したコアから一気に行程を3万光年短縮
できる亜空間ゲートの存在を発見し、ゲートをコントロールす
るシステム衛星を再起動するために真田は古代と雪と組んで
出発する。

 システム衛星での作業中に1年前からの記憶しかない森雪と
ユリーシャの関係や、自動航法装置の中核がユリーシャだと
いう事などが真田から語られる。

 そして制御区画に侵入した真田はシステム衛星を再起動する
事によって亜空間ゲートを開けるものの大量の中性子が数秒間
放出される事が判明し、古代守に陽動作戦だった事実を告げる
勇気がなかったのを悔やんで犠牲になろうとする。

 しかし‘どんな状況でもどんな理不尽な命令だったとしても
やると決めたらやり抜くのが兄’と古代から告げられて翻意し
近くにあった水の中に潜って生き延びた。

 そして亜空間ゲートは開き沖田艦長はヤマトの自動航法室
内にユリーシャが眠っている事をクルーに発表するのだった。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
人間らしい真田に (こうちゃん)
2014-05-01 18:30:17
旧作の真田キャラは、どちらかと言えば新作より技術者ぽく設定されてた感じだったせいか、ちょっと人間としては曖昧な部分が垣間見れた様に思えます。新作はより技術者としての面と、親友に真実を告げられなかった心の葛藤に苦しむ所を微妙な匙加減で描かれているので、こちらも好きなキャラになってます。より現代の人間らしく感じています。心の不安を顔に出している様ではヤマトに搭乗はされなかっただろうし。でも今回のシステム衛星の起動の任務は、ヤマトの中でも重要な要素の一つでもある自動航法システムの中核が仮死状態のユリーシアである事を打ち明けている辺り、機会を伺っていた様ですね。やはり真田も苦しんでいたんですね、一人の人間として。そうでしょうね、イスカンダルが何処にあるのかもわからないまま地球を発進してしまってますからね。でも、ユリーシアの記憶をトレースして航海をしていたなんて、今思えばゾッとする事実ですね。言わば地図なしで大海原へ繰り出しているんですから。ユリーシアが若しも死んでしまったら、地球は滅亡間違いなしですし、ヤマトのクルーに知れ渡れば確実に大パニックですからね。真田も、沖田艦長も、苦しかったでしょうね。この話は、当時の我々がそれほど疑問に感じなかった銀河系を出た後の外宇宙で、戦闘やトラブルで発生するであろう航海日程の遅れをどうやって取り戻したかという、大人になっての疑問に対する回答を示すエピソードでもあるので、キーポイントの一つでもあるわけです。
 
 
 
たしかに (こーじ)
2014-05-01 22:11:13
>こうちゃん様
 2199の真田は旧作に比べて冷徹な人間という描写でしたけど、結局は同じようなキャラ設定になって安心しました。

 旧作ではイスカンダルがどこにあるかも分からないまま当然のように旅立ってましたし、バランまでが長いのにバランを過ぎたらあっという間だったという矛盾点が
解消されましたね。

 ちなみにヤマトクルーの中で真田は私の一番好きなキャラですよ。
 
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