ウルトラマンネクサスのEp27は冒頭にウルトラマンとビースト
の戦いがあってから、負傷した憐が遊園地の自室に戻ったのを見届
けた孤門は憐と接触し交流を持ち始めるという展開で進む。
つまりヒーロー作品の基本フォーマットであるヒーローと敵キャ
ラの戦いを最後に持って来るというパターンを連続モノであるネク
サスは敢えて引っくり返し、最初に戦いのシーンを見せてドラマの
部分を引っ張って次回へ続くという形にしたEPが何話かある。
これは前後編モノや3話で1つのEPをこなす時に見られるパタ
ーンで、1話目の終盤にヒーローが登場して敵キャラと戦っている
最中に次回へ続き2話目の冒頭でその続きを見せた後に通常のドラ
マで締め3話目で決着を付けるというもの。
この場合は2話目が起・承・転・結のうち承と転にあたるため、
ここを いい加減に見ていると本来ならEPの本当の面白さが分か
らなくなるので製作者も濃い内容にしている。
だから人間ドラマの部分である部分が重要になるわけで製作サイ
ドも長めにするため、その分ヒーローと敵キャラが戦う時間は短く
なってしまうという弊害があるので子供の視聴者には不評だろう。
憐編最初のEPであるグランテラ編ではEp27がウルトラマンと
グランテラとの戦いは付け足しのようなもので憐と孤門の出会いか
ら始まりプロメテウスプロジェクトの存在を知り、最終的にはCIC
にいる吉良沢イラストレーターの所にホログラム状の憐が現れるな
ど吉良沢と憐が知り合だった事が描かれ驚かせる展開になっていた。
つまりEp27の最重要ポイントはプロメテウスプロジェクトの
存在やデュナミストである憐とイラストレーターである吉良沢が
旧知の仲という事が告知されるわけで後から見てみると、これら
の要素が憐編の最重要ポイントになっていたわけでウルトラマン
とグランテラの戦いを最初に持ってきてでも描いただけの事はあ
ると思うのだ。