2018夏の甲子園 第4日

大垣日大、効果的3発=高校野球・大垣日大―東海大熊本星翔

 大会4日目の注目カードは第2試合の金足農-鹿児島実戦で金足
のエース・吉田は予選5試合で57奪三振の剛腕だが、鹿実打線が
どこまで打ち込めるかというのが最大の注目だ。

 第1試合は宮崎大会全試合で5点以上取ってきた日南学園が丸亀
の2枚看板の投手を打ち込めるかで、最近の甲子園キャリアからす
れば日南に1日の長があるのだが。

 第3試合はエースで4番という絶対的柱を擁する大垣に東海が挑
む形になるが、最近活躍できてない大垣だけに阪口監督の采配に注
目だろう。

 第4試合は連覇を目指す花咲徳栄が古豪・鳴門の挑戦を受ける形
になるが、共に強力打線を擁するだけにビッグイニングを作られな
いかで特に1回の攻防がカギを握りそう。

 第1試合:日南学園 2-0 丸亀城西

 3回に日南が先頭の8番が2ベースで出塁しバントで1アウト3塁
から1番のタイムリーで先制したのに対し、丸亀は4回に3番がヒッ
トで出塁しバントで2塁に進んだものの2塁ランナーが牽制で刺され
直後に四球とヒットで1・3塁とするが後続を絶たれ無得点。

 以後は淡々と試合が進み8回に日南は9番がヒットで出塁すると1
番の2塁ゴロを打つが悪送球で1・2塁から2番が併殺に倒れ2アウト
3塁になった後3番のタイムリーで貴重な追加点が入った。

 丸亀は9回に1アウトから5番が内野安打で出塁したが、盗塁失敗
後に四球のランナーが出るなどチグハグな攻撃で辰巳に完封された。

 ヒット数は日南の9本に対し丸亀は4本ではあるが四死球が日南の
0に対し丸亀は4で出したランナーはほぼ互角という形だが、日南が
複数安打が出た3回と8回に得点したのに対し丸亀は4回の牽制アウ
トや9回の盗塁失敗など走塁ミスで流れを手放した感が強い。

 第2試合:金足農 5-1 鹿児島実

 1回裏を除いて両校ともランナーを出しながら迎えた3回に金足は
ヒットで出た8番をバントで送り1番の3ベースと2番のスクイズ
野選で2点を先行し、更に3番&4番の連打で3-0とリードを広げ
る。

 以後は両校ともランナーを出しながら得点できず‘次の1点’が
焦点になる中で8回にヒットで出塁した4番をバントで送り6番の
タイムリーで鹿実が1点を返すが、金足はその裏に6番&8番の長
短打で1アウト1・3塁からスクイズと1番のタイムリーで決定的な
2点を追加し勝負を決めた。

 好投手・吉田対鹿実打線という焦点で実際に鹿実は吉田相手に2
ベース2本を含む9安打を放ち毎回ランナーを出したわけだが、こ
こという場面でギアを上げた吉田に14三振を喫して11残塁の1点
のみに終わった。

 個人的には1回と2回に不安定だった吉田に対し鹿実はバントで
2塁に進めようとしていたが、却ってアウトを献上する形になって
しまい吉田を助けた感が強い。

 特に2回に1アウトから3ベースを打たれ1アウト3塁でスクイ
ズを外して無得点に抑えていただけに、3回までに得点できなかった
のは何とももったいなかった。

 第3試合:大垣日大 9-3 東海大星翔

 1回に東海は1アウトから2番&3番の連打と暴投に内野ゴロと
5番のタイムリーで2点を先行すると、大垣も2回に5番のHRで
1点を返し2-1とするが3回に東海は2つの四球と暴投で2・3塁
から5番の1ゴロ野選で3点目を挙げ優位に進める。

 ところが4回に大垣は4番&5番の長短打に四球でノーアウト満
塁から7番のHRで5-3と逆転すると6回に2ベースで出塁した
6番をバントと内野ゴロで1点追加し、7回には5番がこの日2本
目となる3ランを放ち9-3と突き放し東海の反撃を2番手投手・
内藤が凌いで快勝。

 3回まで東海のペースだったのが4回の満塁HRで大垣ペースに
なったわけだが、実は4回の先頭打者の2ベースは高く上がった2
塁後方へのフライが風に流されてのものでセカンドが深追いし過ぎ
て落球という形になっていたのだから何とももったいない話。

 1回は2番&3番の連打で1・2塁から4番のライナー併殺など3回
まで東海の山下もHRこそ打たれたものの好投していたので、満塁
HRにつながる2塁後方へのフライを捕れずに2ベースにした後は5
番のヒットも討ち取った当たりがセンター前に落ちるなど完全に流
れを失った末の逆転満塁HRだったわけだ。

 第4試合:花咲徳栄 8-5 鳴門

 1回に鳴門は2アウトから3番が2ベースで出塁すると4番&5番の
連打で2点を先行したのに対し徳栄も2回に戦闘の5番がヒットで
出塁するものの6番併殺の後に7番&8番の長短打で1点返すが、そ
の裏に鳴門も四球で出塁した7番が暴投と8番のゴロで3塁に進み
9番が歩いて1・3塁から1番の内野ゴロと2番のタイムリーで2点
を追加し完全に鳴門ペース。

 4回に徳栄が4番のHRで1点を返すが5回以降7回以外毎回ランナ
ーを出すものの得点できず‘鳴門逃げ切りか’と思われた8回に、
2アウト1塁から5番以下の3連打で一挙に3点を返して5-4と逆転。

 更に9回にも9番の2ベースを足場にバントヒットと四球でノーア
ウト満塁から3番の犠牲フライと4番の2ベースで3点を追加し突き
放すと、その裏の鳴門の反撃を内野ゴロの間の1点に抑えて逃げ切
った。

 立ち上がり徳栄の野村は不調のようで鳴門打線に2回まで4失点と
乱調だったのに対して、徳栄打線は2つの併殺を喫するなど淡白な
攻撃が目立っていたため鳴門の逃げ切りムードだったが肝心の追加
点が取れず特に7回には2つの四死球で2アウト1・2塁から4番の
ヒットで2塁ランナーが返れず満塁で後続が倒れて追加点が取れず
直後に逆転されたのを見るととどめを刺す事の重要性を実感する。

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