スポーツの 旬

　今日は高校サッカーのQファイナルと、高校ラグビーの
Sファイナルが行われた。
　これからラグビーは佳境を迎えるし、駅伝やマラソンも
日曜ごとに行われ 来週の日曜からは大相撲の初場所も
始まる。
　また10日には、ボクシングの両団体の世界バンタム級
タイトルマッチが行われ 14日にもSフライ級タイトルマッチも
ある。
　こうして野球やサッカーこそないものの、今が旬の面白い
スポーツが百花繚乱でもある。

 　ところがスポーツ新聞を見ていると、一面にプロ野球記事が
載っていたりして‘オイオイ’と思う。
　何事も‘旬’というのがある。
　確かに日本で最もメジャーなプロ野球は取り上げやすいの
だが、旬の種目を後ろに押しやって‘○○が新年の抱負’ などと
いう記事を一面に持って来るのは、いかがなものか！

　　アメリカでは、01年に9・11の同時多発テロの影響でMLBの
W シリーズが1週間遅れた事があったが‘11月になってまだ野球を
やるのか！’という意見が出ていたらしい。
　つまり11月はアメフトのNFLが佳境に入り、バスケットのNBA が
開幕する。‘野球は10月までで十分’というわけだ。
　だからこそ、WBCが3月に行われたのだ。

　　サッカーライターの金子達仁氏が、以前バルセロナ在住時代に
サッカー中継を見ていると、ハーフタイムにラグビーやテニスなど
他の種目のダイジェストを流していたという。
　つまりヨーロッパでは、視聴者がサッカーだけでなく他の種目への
興味を強く持っているという事だ。

 　それに引き換え、日本では昭和の時代までプロ野球がスポーツの
王様だったので、スポーツ紙は例えオフシーズンでもプロ野球ネタを
載せていたのだ。
　その名残が、今でも残っているようだ。　
　いくら美味しい料理でも、年中食べ続けていたら飽きてしまうのは
当然である。
　スポーツでも同じ。
　いくら野球好きでも、年中やるのは無理だ。
　12月から2月までは野球ネタから離れる事によって、むしろ野球への
飢餓感を熟成できる。
　飢餓感があるからこそ3月にシーズン開幕が、近づくとワクワクする
のである。
　野球ネタから離れている間は、他の旬の種目を見ればいいのだ。

　　何事も年中同じスタンスというのは、絶対に

やめた方がいい！