ドラえもんの あやうしライオン仮面は当時のウルトラを反映

 先日ドラえもんの「あやうしライオン仮面」という話が話題に
なった。

「あやうしライオン仮面」はのび太達の愛読書に連載されている
マンガで、ある話で少女を救出したものの くらやみ団に取り囲
まれ光線銃の一斉射撃を受けて‘次回へ続く’で終わる。

 当然ながらライオン仮面大ピンチで どうなるのかとハラハラ
したドラえもんが作者に続きを聞こうとするとネタ切れで難儀
している状態だったため、タイムマシーンで次の月に行って連載
されている雑誌を購入して読んでみるとライオン仮面の弟・おしし
仮面が救出に来るものの くらやみ団の罠に嵌って吊り下げられて
再び光線銃の一斉射撃を受けて‘次回へ続く’で終わる。

 更に次の月に行って続編を読んでみるとおしし仮面のいとこ・
おかめ仮面が登場して・・・という展開になってしまい収集が付か
なくなるわけだが、実はコレに似た話を脚本家の藤川桂介氏が
先日していた。

 藤川桂介といえばマジンガーZや宇宙戦艦ヤマトのメインライ
ターとして有名なのだがウルトラシリーズではウルトラマンから
参加しているのだが、飯島敏宏監督と担当したセブン暗殺計画は
セブンをピンチに陥らせて視聴者の注目を集めようとして企画さ
れ前編の最後でセブンを活動停止に追い込むまではすんなり書け
たもののセブンをどうやって救出するかというところで凄く難儀
したという。

 70年代以降の第2期シリーズならウルトラ兄弟が救出に来ると
いうのが定番なのだが、セブンOA時点ではウルトラ兄弟という
設定が無かったので余計に苦労したようだ。

 ちなみに「あやうしライオン仮面」が作られたのは73年で当時
OAされていたウルトラはタロウでウルトラ兄弟の共演が目立って
いた頃だからライオン仮面のピンチに おしし仮面が、更におかめ
仮面が救出するために来るという展開はウルトラなどに影響を受
けているのではと思うのだ。

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