篠田三郎氏に ついて

 今から50年前の今日73年4月から始まったウルトラマンタロウの
主役を演じていたのが篠田三郎氏で、特撮系ではシルバー仮面の春
日光三や前番組・ウルトラマンAの20話では船乗りを目指す篠田一
郎役として出演している。

 とりあえず次期主役を予定していた橋本洋二プロデューサーが、
現場の雰囲気を知ってもらうためにゲスト出演させたという事の
ようだが個人的には春日光三のイメージが強かった次第。

 春日光三は春日5兄妹の間で最も血の気が多く無鉄砲なキャラと
いう事で、度々トラブルメーカーになっていたのだがタロウの光
太郎もそれ系で無茶な行動がやたらと多いタイプだった。

 そもそも生身の人間がアストロモンスに挑みかかるのは無茶と
しか言いようがないし、初登場がタンカー船で帰国後いきなり海
に飛び込むなど通常の感覚では考えられない事を1話からやって
いたわけだ。

 その後は一般のドラマ多数に出演するなど主演も多くウルトラ
シリーズ出身俳優で最も有名になっていたわけだから、出世した
なと思っていた。

 92年のゴジラVSモスラでは国家環境計画局/地球環境分析室の
深沢重樹役で宝田明演じる南野丈二局長の部下でとして出演して
おり、ムラマツキャップの小林昭二やハヤタの黒部進と共演して
いる事で当時話題になっていた。

 また94年のゴジラVSデストロイアでは国友満国連G対策センタ
ー長官を演じるなど、若い頃はガメラ対バイラスにも出演経験が
あるためゴジラとガメラ両シリーズに出演していた事になる。

 そして20世紀末にキリンの21世紀ビールのCMにウルトラ兄弟
の一員として出演しており、巷の一部で言われるウルトラへの
出演は黒歴史説を否定するものである。

 とはいえ50年経っているし同じく80の矢的猛を演じた長谷川
初範もメビウスでは短い時間ながら出演しているので、そろそ
ろ1回は何らかの形で出演して欲しいとも思う。

コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (tamutamu)
2023-04-09 09:41:47
以前にも書き込みましたが、篠田三郎氏が「タロウ」以降のウルトラに再出演しないのは、「タロウ」は飽く迄も自身の青春の1ページとして捉えているため、それをいつまでも大切にしたいからこそ敢えてウルトラに再出演していないのです。それに、関連雑誌などのインタビューなどでは喜んで対応しており、当時の裏話を嬉々して語っていますから、自分としては篠田氏の気持ちも尊重したいので、これはこれで良いかなと思っています。
確かに一度くらいは東光太郎として帰ってきてほしいとは思ってはいましたが、篠田氏の意見を聞いていたら、なるほどと思ったので、今となっては私自身も篠田氏と同じ意見を持つようになりましたけどね。
 
 
 
追記 (tamutamu)
2023-04-09 10:08:54
ちなみに「メビウス」劇場版では、ミライがハヤタたちとおちあう場所が船の上だったが、これはもし光太郎が画面上に登場していたら、光太郎が亡き白鳥船長の意思を継いで船長として勤務する内容の名残だったとか。
またテレビ本編の「メビウス」で、終盤まで姿を見せていなかったGUYS総監の正体が実は光太郎であることも想定していたとか。

でも前者の船長はともかく、後者の総監役は見送られて良かったと思う。
何故なら、光太郎という男は敢えて組織(防衛チーム)から意図的に去った初めての主人公であり、しかも自身の秘密(正体)を明かさずに仲間たちに見送られての言わば円満退社(離隊)の旅立ちだったので、その上で組織の長として復帰するのは、やはり違和感ありますね。
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2023-04-09 23:45:49
>橋本洋二プロデューサーが、
現場の雰囲気を知ってもらうためにゲスト出演させたという事の
ようだ

現在は、ウルトラシリーズのような1年ごとに同じコンセプトの別番組をシリーズ化したり、『太陽にほえろ!』のような超長期番組がなくなったのでこのようなことは難しくなっていますが、主演ではないですが、『タロウ』に丘野かおりと新井つねひろがゲスト出演したり、松田優作や勝野洋らもレギュラー以前にテスト出演しています。篠田氏は「テスト出演」ではありませんが、これは橋本プロデューサーの実力でしょうね。そういえば、彼がプロデュースしていた『刑事くん』も、篠田氏や高峰圭二氏、丘野さんらもゲスト出演していました『レオ」のレギュラーだった伊藤孝雄氏も、やはり橋本氏の口添えで、『刑事くん』に出演したそうです。
 
 
 
気持は分かりますね (こーじ)
2023-04-10 21:06:58
>tamutamu様

 篠田氏の気持ちは十分理解できます。

 まぁタロウも声は石丸博也氏で定着してますし。

 変にGUYS総監役などで出たら自分からZATを辞めているので、確かに違和感は拭えませんしサコミズ氏で良かったかと思います。

 それにしても改めて見直すと白鳥船長は大江戸捜査網の内藤勘解由を演じた中村竹弥ですから、何度も出演してもらうわけにはいかなかったでしょうね。、
 
 
 
それを考えると (こーじ)
2023-04-10 21:17:27
>Bill McCrearytamutamu様

 それを考えると橋本洋二氏は相当な実力者だったという事でしょうし、金城哲夫氏が苦手にしていたというのも分かる気がします。


 そういえば刑事くんの桜木健一氏もウルトラマンAに出演してましたね。
 
 
 
Unknown (tamutamu)
2023-04-10 21:38:04
中村竹弥氏、当時のテレビが産んだスターの一人として君臨した方だそうですから、一回だけでもお出になられらのが凄い事なのかもしれません。

また最終回にて、白鳥船長が海獣サメクジラによって殺されたことに二谷副隊長(三谷昇氏)が泣きそうになっている時に朝日奈隊長が励ましてしたが、よくよく考えたら朝日奈隊長と白鳥船長は親友同士なのですから、この時一番辛かったのは隊長だったのかもしれない。
 
 
 
隊長の立場 (こーじ)
2023-04-11 23:16:45
>tamutamu様

 やはり隊長という組織のトップは自らの感情を出してはいけないという朝比奈隊長の矜持を今なら実感できます。

 組織のトップはこういう時に顔で笑って心で泣く事が特に昭和では必須でしょうから。
 
 
 
Unknown (tamutamu)
2023-04-11 23:57:07
昭和も平成も令和も、人の上に立つ者は皆強いです。

朝日奈隊長は普段は飄々としていても常に指揮官としての能力を備えていた人であり、5話での鮫島参謀からイニシアティブを奪う姿勢には驚きましたから、ある意味歴代の隊長の中では最強の存在なのでは?と思うくらいです。
 
 
 
出演回数が少ないですが (こーじ)
2023-04-13 13:12:30
>tamutamu様

 朝比奈隊長は出演回数が少ないですけど、存在感はありましたからね。

 鮫島参謀に対して言うべき事は言ってましたからね。
 
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