サッカー日本代表 親善試合イラン戦視聴率は12・3%
ラグビー日本代表がW杯で活躍している裏番組でハリルホジッチ
監督率いるサッカー日本代表がロシアW杯アジア2次予選のシリア
戦とテヘランでのイランとの親善試合という中東遠征を行い、シリア
には3-0で勝ってグループ首位に立ちイランとは1-1で引き分け
1勝1分で終了した。
本来ならW杯予選の前に親善試合を行うのが筋だろうがチームの
格からするとイランの方が上なので、これもありだとは思うのだが
マスコミからは例によって‘低調な試合’とか‘視聴率云々’という
声が流れているし酷いのになると‘ラグビー人気にサッカーが負け
ている'という声まであるのには呆れてしまう。
実際にシリア戦の視聴率は16、2%の週間5位で親善試合に過ぎ
ないイラン戦も12、3%と文句を言う筋合いはないと思うのだが、
相変わらずマスコミは現実が分かってない。
つまり現在のハリル・ジャパンはアギーレ・ジャパンの後を受けて
発足しているのでチーム作りを1からやり直している最中だから、
完成度が低いのは当たり前だし酷い内容の試合があって当たり前と
いう事になる。
むしろ最終予選前からでき上がってしまう方が個人的には不安に
なるわけで、これで視聴率が好調な方がおかしな話ではないか。
強化カレンダーからいってサッカーは3年後をピークにしないと
いけないのに対してラグビーは今年が4年間の集大成の年になって
いるのだから、ラグビーのW杯イヤーは まともな強化をしていれば
ラグビーの話題の方がサッカーよりも盛り上がって当然だろう。
スポーツ文化が成熟した国ならば それぞれの競技の旬というのを
知っているので1つの競技が1年中毎年トップ扱いされる事はない
のだが、長らくプロ野球が唯一無二の人気コンテンツだった日本の
場合そういう感覚が皆無でマスコミも年がら年中 野球の話題しか
垂れ流してなかったのでサッカーの代表戦もW杯での試合と親善
試合の視聴率が同じぐらいでないと気が済まないのではないか。
とはいえ視聴者の方が現在は強敵相手のW杯予選とテストに過ぎ
ない親善試合では見るテンションも違うという事が分かっている
ので親善試合の視聴率が悪くても当然だし、むしろ親善試合でW杯
最終予選と同じぐらいの視聴率を出す方が異常だろう。
それにしてもハリル・ジャパンの視聴率不振と騒ぐのはジャイア
ンツ戦の視聴率が落ちたのでプロ野球人気の低迷という形の報道と
変わらないと思うのだが。