古豪・高松商、55年ぶり決勝進出!延長11回の接戦制した
大会も残るは2日間となりベスト4の第1試合は智弁の村上と、
平安・市岡の好投手対決が焦点だが基本的に打線は平安の方が上だ
と思うので村上が平安打線を2点以内に抑えたい。
平安はこの試合に甲子園100勝目がかかっているので それが
最高のモチベーションになるのか、それともプレッシャーになる
のかが案外勝敗の分かれ目かもしれない。
第2試合は打ち勝って勝ち進んだ古豪・高松商に同じく強打で勝ち
進みベスト8では逆転サヨナラ勝ちした新鋭・秀岳館の対戦だが、
勢い的には秀岳館だろうから高松の浦がどこまで踏ん張れるかが最
大の焦点だろう。
第1試合:智弁学園 2-1 平安
2回まで両校ともヒットや四球のランナーを出しながら無得点で
迎えた3回に平安は1アウトからヒットで出塁した2番が2アウト
後、4番のレフト前ヒットをレフトが後逸する間に一気にホームイ
ンして先制するが5番のヒットで2塁ランナーがタッチアウトにな
り1点止まり。
勢いに乗る平安は5回に1番が歩いて盗塁しバントでアウト3塁、
7回にも先頭の8番が2ベースで出塁しバントで1アウト3塁と村上
を攻め立てるものの後続を絶たれて追加点ならず。
智弁も6回まで毎回のようにランナーを出しながら得点できずに
迎えた7回に1アウトから歩いた7番をバントで送り9番のヒット
で2塁ランナーがホームを突いてタッチアウトになると、8回には
1番&3番のヒットで1アウト1・3塁から4番&5番が連続三振で
追い付けない。
しかし迎えた9回に智弁は1アウトから7番&8番が連打し9番
もライト前に落して満塁と攻め立て、ここで1番がセンター前に打
ち返し逆転サヨナラ勝ち。
共に1枚エースで勝ち抜いたものの平安・市岡はベスト8で延長
12回を投げきっていたので1点のみでは厳しかったし、逆に言えば
5回と7回の1アウト3塁のピンチを凌いだ村上の投球が智弁に
勝利をもたらした形だ。
第2試合:秀岳館 2⑪4 高松商
4回に高松は2番が初ヒットで出塁しバント失敗後、4番が三振の
時に盗塁に成功し5番のタイムリーで先制すると6回にも先頭の2番
が歩いて暴投と内野ゴロで3塁に進み4番の犠牲フライで2点目を上
げて試合を優位に進める。
2回と5回以外は毎回ランナーを出しながら無得点に抑えられて
いた秀岳館も6回に2番がバントヒット悪送球で2塁を狙って刺さ
れた直後に3番がヒットで出塁し、2アウト後5番の2ベースと6番の
ショートへの内野安打&悪送球で一気に同点に追い付く。
こうなると複数投手を抱える秀岳館有利かと思われ7回から10回
まで2番手の有村から2安打に抑えられる。
ところが秀岳館打線も9回に先頭の5番がヒットで出塁しながら
3バント失敗の後に併殺と波に乗れずに迎えた11回、高松は1アウト
から2番がバントヒットで出塁すると3番の3ゴロを2塁悪送球で
1・3塁にし4番&5番の短長打で2点を勝ち越した。
秀岳館も その裏に1アウト後4番が死球で出塁し5番もヒットで
つなぐが6番が併殺に倒れ万事休す。
秀岳館にすると打線の中心である4番が全くいいところなく抑え
られたため打線が分断された形でベスト8の殊勲者だった6番&7番が
ブレーキになったというのも皮肉な形だ。
3度あったノーアウトのランナーを2度までに得点に結びつけた
高松の勝負強さが光ったし、これが伝統の力や甲子園キャリアの
差という事になるのだろう。