キングジョーが倒されて50年 

 今から50年前の今日68年1月14日にOAされたのが、スーパー
ロボット・キングジョーが登場ウルトラセブン15話・ウルトラ
警備隊西への後編。

 前年の今頃はウルトラマン唯一の前後編作品であるゴモラ編が
OAされ大阪城を破壊するEPだったのに対して今回の舞台は同じ
関西の神戸で、ウルトラマンでは科学特捜隊の拠点が大阪タワー
だったが今回は六甲山の防衛センターという事になっている。

 内容的には観測用に打ち上げた惑星に生物がいて侵略と誤解し
復讐に来るというウルトラQのナメゴン編のプロットを拡大した
もので、登場するぺダン星人のロボット・キングジョーはウルト
ラシリーズ初の本格的なロボットキャラだ。

 私が初めて見たのは再放送なので既に4機の宇宙船が合体して
ロボットになるという情報は知っていたのだが、初めてのOA時
に何の情報もなく見た者達は原子力潜水艦アーサー号を沈めた
4機の飛行物体が六甲の防衛センターに飛来して合体しキングジ
ョーになったシーンは凄く驚いたのではないか。

 しかもセンターの防衛システムの砲撃を全くものとせず難なく
センターの建物に到着したところにセブンが飛来し、戦いの第1
ラウンドが始まるわけだが前年のウルトラマン対ゴモラ第1ラウ
ンド同様に突然セブンが飛来する形になっている。

 セブンのエメリウム光線やアイスラッガーという2大武器も通
じずに組み伏せられてピンチに陥るのだが、捨て身のタックルで
倒すと自力で起きられず退却する思わぬ形で免れる事に。

 このEPはドロシー・アンダーソンとマービン・ウェップという
外国人がゲストで登場し特に前編はマービンが余りにも怪しく、
ぺダン星人のスパイではないかとミスリードされていたが最終的
には狙われているはずのドロシーがスパイだったという‘お約束’
のオチがある。

 とはいえゲストで東宝特撮の常連・土屋義男が防衛センターの
ツチダ博士役で出演しているのだが、東宝作品で宇宙人役が多い
ためツチダ博士がぺダン星人ではないかと思ったりもしていた。

 最終的に本物のドロシーが戻って来たものの記憶を消されてい
ただけでなく、神戸港にキングジョーが現れ港の破壊を始めるわ
けでぺダン星人から完全に裏切られる形になる。

 最終的にドロシーの記憶が回復しキングジョーの装甲はライト
ンR30を使用した弾丸で倒せる事が判明し、その爆弾を作って六
甲から神戸港に到着するまでの間セブンはキングジョーと延々と
戦っていた事になるわけでウルトラマンのように活動限界時間が
3分ではない事が判明。

 セブンがキングジョーを羽交い絞めにした所にライトンR30爆
弾が命中し大爆発を起こしたところに星人達が宇宙船で脱出しよ
うとするのだが、セブンのワイドショットであえなく撃墜され
地球の危機が去るという内容だった。

 スパイアクションと侵略モノを合わせた内容のキングジョー
編はセブンのエピソードの中でも最も予算をかけた作品といえ
るし、代表的なエピソードだと実感するものだ。

 

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