WBC連覇から1年

 早いもので昨年の今日09年3月24日はWBCのファイナルが行われ、原
辰徳監督率いるサムライ・ジャパンが宿敵・韓国を延長10回の末 5-3で
振り切って06年の第1回大会に続き連覇を果たした日である。

 Sファイナルからクローザーに指名したダルビッシュ有が3-2でリードして
迎えた9回裏に追い付かれ、10回に2アウト2・3塁から今大会不調に喘いだ
イチローが韓国のクローザーの林から8球目をセンター前に打ち返す2点
タイムリーで勝ち越した時は鳥肌が立った。

 やはり国際試合は麻薬のようなものだと実感したのだった。

 前年に行われた北京五輪では星野仙一が率いる国内組のみで組んだ
日本代表が韓国・アメリカに2敗、キューバにも完敗してメダルを取った
3カ国相手に1勝もできずに4位と惨敗して迎えた第2回のWBCだったが代表
監督選考で もめるまくるという見苦しい混乱の末に原辰徳に決まったの
だった。 

 メディアの間では王貞治や野村克也待望論が根強かったのに対し、原に
対する不安感を声高に言う連中が多かった。
  とはいえ前回のWBCでも王貞治監督の采配がズバズバ当たっての優勝
ではなくチームリーダーのイチローに いかに気分よくプレーさせるかという
のが重要な要素だった。

  だから今回の代表監督に最も必要な要素はイチローを中心にした選手
達を気分よくプレーさせられる人柄で、その点でいけば王は体力的に厳しい
ので原が最適だと個人的に思っていた。

 代表監督から洩れた月見草氏は‘キャッチャーは城島ではなく細川’
‘4番はチームの顔だから松中を呼ぶべき’
などと事あるごとに原の
選手起用に異を唱えていたし大会中には‘不調のイチローは
外すべき’
などとも言っていた。

 果たして月見草氏の言う通りにした方が まだ楽に優勝できたかどうかは
推測の域を出ないが、少なくとも月見草氏の主義に合わない選手起用や
采配でも優勝できたのだから原のやり方で正解だという事だ。

 そして代表監督は少なくとも強権的なタイプや、毒舌で

選手を批判するようなタイプではダメだという事が

ハッキリした。

 ちなみにマスゴミが批判していた大会運営方式だがサッカーのW杯ですら
現行のシステムが定着するまで かなりの年月を要しているという事だ。
 WBCの場合は第1回がリーグ戦中心、第2回は敗者復活戦がある変則
トーナメントで行われたが それぞれに一長一短あったのは事実。
 回数を重ねる事によって より最適なシステムになっていくと思う。

  少なくとも一発勝負のトーナメントでだけは絶対に やるべき
ではないだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (捲土重来鷹男)
2010-03-25 00:21:30
一年経った今でも野村氏を批判するとは 相当執念深いですな(苦笑)
風化させてはイカンってことでしょうか?城島の性格を考えると、あの発言もプラスでなかったのではないかと私は思います(笑)
まあ、次の監督選考が楽しみでございます。
 
 
 
監督問題を風化させるなかれ (こーじ)
2010-03-25 23:16:08
>捲土重来鷹男様
 やはり監督問題は風化させてはいけないでしょう。

 星野と野村や王という名前が出ては消えという感じでしたけど、終いには火のついたダイナマイトを回している感じでした。
 
 やはり代表監督は火中の栗を拾うかの如くというのは異常でしょう。

 やはり経験論だけでなく、時代の流れに付いて行けるタイプの監督でないとダメですよね。
 
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