憧れのコーヒー牛乳だったが

 今から50年ほど前、小3の頃に憧れていたのがコーヒー牛乳。

 基本的に銭湯に行った時や何らかの用事で買い物に連れて行って
もらえた時に飲ませてもらえたのだが、独特のコーヒーの香りに甘
みがあって最初に飲んだ時は‘こんなに美味しい飲み物があるのか’
と思ったものだった。

 学校給食でたまにコーヒー牛乳と載っていて喜んだのも束の間、
コーヒーの香りがする粉末を牛乳に溶かして飲むわけで溶けきれ
ないと粉末が沈殿して最後だけ濃いコーヒー牛乳になるケースが
多かったのを覚えている。

 当然ながら市販のコーヒー牛乳よりも数段、味は落ちるがコー
ヒー牛乳の雰囲気を味わえるだけで嬉しかった。

 一方ヤクルトのようなヨーグルト系も然りで、こういった飲み物
をいつも飲めそうな銭湯の息子さんなどが羨ましくもあった。

 ちなみにヤクルトとプリンは発熱し寝込んだ時にしか買ってもら
えなかったのだから、当時としては貴重な食べ物&飲み物だったと
いう事が分かるだろう。

 ところがコーヒー牛乳は500mlのパック入りが、プリンはプッチ
ンプリンがスーパーで手軽に買えるようになってからは、そこまで
以前ほど憧れなくなった。

 やはり瓶入りとパック入りではコーヒー牛乳でも微妙に味は違う
し、ありがたみも違って来るわけで今でもJR秋葉原駅のホームの売
店で飲む瓶入りコーヒー牛乳は一味違うと思ったものだ。

 やはり通常は飲めなかったものが、いつでも飲めるようになると
ありがたみがなくなるという事もあるのだろうかと思ったりする。

 

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