姫矢准のバックボーン

 ウルトラマンネクサスEP・06遺跡:レリックでは姫矢准がウルトラマンの光に
出会い、戦い始めるまでが描かれている。 

 デュナミストになる前の姫矢の職業はカメラマン。
 カメラマンが本職のヒーローといえばミラーマンの鏡京太郎や仮面ライダー
2号の一文字隼人あたりが思い出される。

 確かに怪事件が起きると真っ先に現場に駆けつけ写真を撮るのでヒーローがカメラマンを職業にするのは分かるが、彼らが劇中で撮った写真は殆ど
登場しなかったのも事実。

 ところが姫矢は本物の報道カメラマンなのだ。

 先日も記したが姫矢は熱血青年で世の中に蔓延る悪を許せずカメラで
暴いていたが、次第に人間不信になり紛争地域に死を覚悟で乗り込んで
行った。

 戦場カメラマンとなって人間の生と死の狭間をカメラに収めていたのだが、
立ち寄った村で戦闘に巻き込まれ負傷した姫矢を看病した少女がセラ
だった。

 セラは戦争で両親を亡くしていたので姫矢を兄のように慕い、姫矢もセラ
の笑顔に癒されて 束の間の安らぎを得ていたのだろう。
 ところがセラの村も戦闘状態に陥り爆弾の炸裂で命を落としていく人々を
撮影中に、1人になって不安になったであろうセラが姫矢を探し ようやく
見つけて駆け寄ろうとした時に爆弾が炸裂したのか地雷を踏んだのかで
命を落とした。

 皮肉にも その瞬間を姫矢のカメラが捉えていたのだが、姫矢にしてみると
セラが自分を探していたばかりに命を落としたと考えたのだろう。
 しかも その写真が世界的な評価を受けて取り上げられる度に、姫矢は
セラの死を思い出して追い込まれていったに違いない。

 だからこそ毎晩のようにセラの夢を見ていたのだろうが、意外にもそれが
ウルトラマンの光に巡り会う夢だったという事なのかもしれない。 

 悪を憎む心とセラを死なせてしまった深い後悔からの償いの念がウルトラ
マンの光と巡り会わせ、デュナミストに選ばれたのだろうか?  

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