ウルトラマンレオからネクサスに受け継がれたもの

 ウルトラマンネクサスにはウルトラマンレオから受け継がれた
要素がある。

 それは斎田リコがブリザード編でのまゆ子の設定に、亡きリコ
の幻影に浸る孤門がノーバ編で亡き家族の幻影に浸る梅田トオ
ルという設定だ。

 リコは孤門と出会った日の夜に家族がノスフェルの襲撃で全滅し
リコ自身も溝呂木から殺害されて以後は溝呂木の操り人形として生
かされていたのだが、まゆ子も既に死んでいたのをブラック指令に
命を与えられブリザードから操られていく事になる。

 まゆ子についてブリザードの分身説があるのだが他の子どもから
虐められて涙を流したりトオルへの攻撃を躊躇い、最後にブリザー
ドから取り込まれる時にはトオルの呼びかけに振り向くなど生身の
人間で既に死んでいたという説の方が正しいだろう。

 そしてトオルはノーバから家族の幻影を見せられて操られる事に
なるのだが孤門も亡きリコの幻影を見せられ操られそうになる。

 ここでトオルを現実世界に呼び戻したのは美山咲子の姿なのに
対し孤門を呼び戻したのはリコから貰ったマスコットで、やはり
小学生のトオルと大人の孤門の違いだろう。

 愛する者を失ったキャラが苦悩し、敵はそこに付け込むという
パターンがレオから世紀を越えてネクサスに受け継がれた形だ。

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