大関の権威を 上げよ！

　大相撲初場所も終盤戦を迎えて、白鵬と朝青龍の両横綱が
1敗で併走しているが続くのが平幕勢だ。
　横綱に続く地位の大関は、優勝争いに かすりもしてない。
　以前何かで聞いた話だが、番付最高位は大関。　横綱が不在
でも取り組みは成立するが、大関が不在だと取り組みは成立しな
いらしい。
　そういえば輪島ー北の湖時代に、大関は貴ノ花のみだった
時期があった。その時は、西の横綱が‘横綱大関’という名称で
呼ばれていたのを覚えている。
　つまり大関は、それだけ重要な地位だという事だろう。

 　番付最高位という事は、10番以上の勝ち星が求められる。
　2桁勝てない大関には‘クンロク大関’という、蔑称がある。
　ところが、最近はクンロクどころか8勝7敗の勝ち越しがやっとの
‘ハナたれ大関’が増殖しているのだ。 　考えて見ると昭和の末期に、
朝潮・北天佑・若島津というカド番専門大関がいたが、彼らはジャン
ケン関係だったにも拘らず 何故かカド番になった大関が他の2人に
必ず勝ってしまうという不可思議な現象が起きていた。
　当時‘大関互助会’と揶揄されていたのだ。

　今の魁皇や千代大海に栃東が、その流れをくんでいた。
　毎場所のように誰かがカド番になるのだが、不思議な事に大関
陥落は ないのだ。

　名横綱・双葉山は、横綱に求められる定義を全て備えていたと
いうのだ。
　ならば横綱には、双葉山のような横綱の定義を備えた者のみに
して、強いだけの力士は大関にするようにしたらいいのではと思ったり
する。
　それと大関は‘現行の2場所連続で負け越すと陥落’ではなく ‘カド
番5回目で一旦陥落して、次の場所で10番勝てば復帰’ とか‘カド番を
迎えた場所は、2場所連続で16勝を脱出ノルマ’ ぐらいしないとハナタレ
大関は、撲滅できないのではと思う。