花見の名所・仲哀峠

　先日も書いたが火曜日に家族で‘胸の観音様’に行った
帰りに、仲哀公園に寄って花見をした。
　最初は‘仲哀公園などという公園などあっただろうか？’
と思っていた。
　実際に行ってみると何の事はない、仲哀峠の山道だ。
　お客さんやオヤジに言わせると、仲哀峠の通称・七曲峠の
途中に桜の名所があったそうで、そこを公園にしたらしい。

 　91年頃に当時露天売りをしていたお客さんが、ある日 興奮
した様子でカットに来てまくし立てていた。

 ‘トンネルの上にトンネルがあった！’

　普段は冷静な人なのだが、このセリフを何度も繰り返して言う
のだ。
　行橋方面から田川に来る時に通る仲哀トンネルの手前が、渋滞に
ハマッたので‘旧道の峠を通った方が早いのでは？’ と思って七曲
峠の方に向かったところ、ほとんど車が通らないためガードレールは
錆びて朽ち果てていたし途中にトンネルまであったという。
　このトンネルが凄いトンネルで、漏水で地面は濡れているし電気は
点いてなく真っ暗。
　真っ暗で、いつ落盤するかも分からない不安の中、何とか無事に
通過したらしいのだ。

 ‘こんな事なら渋滞をガマンした方が、よっぽど

よかった’

 と言われていた。

 　オヤジが言うには‘67年に今のトンネルができるまでは、きつい
ヘアピンカーブの峠を通って行橋方面に行っていたし、途中にトン
ネルもあった’そうだ。
　 ‘峠の入り口が、ここだったのか’と思いつつ、車で登って行くの
だが聞きしに勝るキツいヘアピンカーブだ。
‘公園だから駐車場ぐらいあるだろう’と思いつつ登って行ったが、
いくら登っても通常の駐車場が見当たらない。
　立て札には‘香春方面には通り抜けできません’と書いていた。
　火曜日は天気が良かった事もあり、かなりの混雑ぶりだったので
離合するのも大変な道だったため頃合いを見計らって引き返した。
　　上から撮った風景がコレ。

 
　麓から見上げると、こんな感じである。
　　帰路、車を走らせていたら例の旧道トンネルへ登る道があった
けど当然のように‘通り抜けできません’という立て札が立っていた。

 
　道路標識には‘旧・仲哀トンネル’とあったので、せめて手前まで
行ってみたかったが女房子供を乗せていたので断念した。
　どんなトンネルか、いつか行って見てみたい。