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遂に2時間2分台に近づく記録が出たボストンマラソン

ムタイ、驚異的な2時間3分2秒=女子は大南博ら出場―ボストン・マラソン(時事通信) - goo ニュース

 今日行われたボストンマラソンでケニアのジョフリー・ムタイが2:03:02という
2時間2分台に限りなく近づく記録で優勝を飾った。

 国際陸連が世界記録を認定する基準としている高低差などの条件を満たして
いないという事で世界新記録にはならなかったものの、事実上の世界新記録で
2時間2分台突入も時間の問題だろう。

 17日に行われたロンドンマラソンでも2:04:40が出ているので、気象条件など
差し引いても凄い限りである。

 昨今の好記録ラッシュはプロ化による賞金マラソンで‘マラソンが金になる’と
いう事が証明されているため長距離王国のケニアやエチオピアのトラックランナー
が参戦しトラックで培ったスピードと駆け引きをロードレースのマラソンでも行って
いるという事になる。

 つまり1万mを4本走っている感覚だろうし、1万のスピードをフルマラソンでも
持続できるようになったのだから日本にとっては脅威以外の何物でもない。

 奇しくも今年は瀬古利彦がボストンマラソンで初優勝してから30年目。
 30年前の瀬古の優勝記録は2:09:26と当時の大会記録で‘
心臓破りの丘’と
いわれる急坂があるので2時間10分をきっただけでも凄いといわれていたコースで
事実上の世界新記録だから凄い価値があるのだ。

 それにしても情けないのが男子の日本人選手の名前が上位にない事。

 企業アマと呼ばれている日本人ランナーは海外の賞金レースで勝つより所属して
いる駅伝チームで結果を残す事が優先されてしまう昨今、世界の強豪が血眼に
なって凌ぎを削る賞金レースに出ても歯が立たないのは明白だ。

 それでも参加しないよりはマシなのだが、有力選手が見当たらないのは駅伝優先
という事なのか?

 瀬古をはじめ日本マラソン界が元気な時はトラックレースでも それなりの成績を
収めて世界と戦えていた。
 だから故・金井豊が84ロスの1万で7位に入賞したりと それなりの成績を残せて
いたのだが、それも高岡寿成がシドニーの1万で7位に入賞したのが最後。

 世界に通用するランナーを育成するには 5千や1万で入賞できるレベルの選手で
なければ厳しいし、そのためには積極的に海外に出てグランプリレースなどを転戦
する必要がある。

 だから駅伝に うつつを抜かしている暇はないはずなのだが、プロランナーという
だけで守銭奴的な見方をする日本の陸上界には こういうプランは絵に描いた餅だろ
うし、そうなると今後10年は男子マラソン界は五輪などで10位以内に入る事すら
至難の技になる。

 だからまずプロランナーを認める事から始めないといけないのだが・・・・・

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